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放送室 ページ3

 
私が通う学校の放送室は、おそらく他校に比べると恵まれている方であろう。
 
 
 
畳み20畳上分ぐらいはあると思われる広さ。
 
 
 
 
空調はもちろん、冷蔵庫や電子レンジも完備しており、さらには大きなブラウン管テレビまでついてる。
 
 
 
 
基本、活動するのは朝の校内放送とお昼の放送。
 
 
 
 
昼の放送は、全校生徒からリクエストされた楽曲を流しながら、給食の献立紹介をしたりなんかする。
 
 

それが終われば後は自由、笑っていいともの時間がやってくる。
 
 
 
給食を食べながら、タモリさんとゲストのトークを見るのがわりと楽しみだったりするのだ。
 
 
 
何一つ不自由はない。
 
 
ただひとつ、懸念事項があるとすれば
この年季が入ったブラウン管テレビであろう。
 
 
 
早く地デジ対応のテレビを購入しないと
私の笑っていいともライフがなくなってしまうからだ。
 
 
 
そんなこんなで、この最高に居心地が良い部屋に
今はカノンと2人。涼を求めて、である。
 
 
 
空調は最近新しく納品したものだったので、部屋の温度はすぐに下がり快適な温度になった。
 

『ダンス部もここで練習すればいいと思うんだよなぁ…』




「確かに。スタジオとしても使える広さだよね」



『今度打診してみよったか。
……あ、そういえばカノン』




「んー?」



スマホから私の方へ視線を向けたカノン。
 
 
 
『ミサンガ、その後順調?そろそろ中体連始まるけど』



するとカノンは待ってましたとばかりにカバンから小さなポーチを取り出した。
 
 
 
 
「ふふん、講師の質が良かったからねぇ……
もちろん、もう完成してるよ!ほら」



ポーチの中から出てきたのは初心者が作ったとは信じがたいほどに綺麗に作られたミサンガだった。
 
 
『……上出来だわ、さすが我が放送部の修理名人だわ。手先が器用すぎる』



修理名人。
 
 
カノンは昔から電子工作をするのが趣味だったらしい。
 
 
なんと小学校1年生の時の誕生日プレゼントがグルーガンだったとか……




よく、放送部のオーディオ機器やらミキサーやらが壊れた時は、その技術を駆使して分解修繕をしてくれる。
 
 
 
だから修理名人と読んでいるのだけど
 
 
本人はダサいから他の呼び方がいいらしい。
 
 
いずれいいのが思いついたらね、

っと言って2年が過ぎてしまったのだけれど。

 
 
 
 
 
 
 
 

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sr - 続きが楽しみです。 (2020年9月6日 11時) (レス) id: 53a26bd6a3 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき - 面白いデス (2020年8月19日 18時) (レス) id: d305fb51e1 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき - 出してください (2020年8月18日 0時) (レス) id: d305fb51e1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:めめっち | 作成日時:2020年8月9日 23時

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