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『ユンギさんが歌ってください』
YG「何言って…」
『歌のために私のこと利用したくせに。私じゃなくても、歌ってくれるなら誰でもよかったですよね』
ユンギさんは少しだけ気まずそうに視線を逸らすけど、別に私はそれに気づいた時に別に傷つかなかったし、今も昔も気にしていない。
多分ユンギさんも気づかれてることは察してたはずだけど。
やっぱり面とくらって言われるとくるものがあるらしい。
『今、ユンギさんが歌ってください』
ユンギさんの歌を歌うのは、私じゃなくてもよかったはずだ。
ただの利害の一致だ。
そういう関係だったはずだ。
それでいい。
それ以上は何も望んでいなかったし、正直私にとっても私のために動いてくれる人がいるという心の支えが嬉しかっただけで、慰めてくれるならユンギさんじゃなくてもよかった。
そういうもんだ。
お互いに。
現に、私はもう自分の役目は果たしてしまった。
ユンギさんのそばにいる理由はもうほとんどない。
期限切れみたいなものだ。
あの日の歌番で、ユンギさんの姿は、存在はもう知れ渡っている。
ユンギさんの愛する歌が日の目を浴びるための、私の着火剤としての役目はもう終わってる。
もうあとは、ユンギさんが燃えるだけなんだ。
燃え続けるだけ。
一度火がついたなら、もうマッチはいらない。
あなたが私に全てを賭けたから。
私はあげられるものを全部返さないといけない。
誇りも名誉ももういらない。
歌が好きなくせに、自分で歌うことを諦めてる、そんなユンギさんはこの世界には似合わない。
ユンギさんが輝いている世界が見たい。
今はもう、それだけ。
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哺乳瓶(プロフ) - 最高の2024年が始まってしまった…更新してくださりありがとうございます (1月1日 1時) (
レス) @page21 id: 0a8c73e852 (このIDを非表示/違反報告)
ss17(プロフ) - え、来ちゃった？！！！かわいい！すき！！！ (12月30日 11時) (レス) @page19 id: 201cd60e21 (このIDを非表示/違反報告)
ハナボクロ(プロフ) - え、もう、え、好き（語彙力） (12月29日 1時) (レス) @page19 id: d58a271092 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：文鳥番長
| 作成日時：2023年10月20日 23時
