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YG「…で？どーすんの、おまえ」
『うたえます』
YG「はぁ？んなガラガラのちっせー声で歌えるかよ」
一難去ってまた一難とはまさにこの事で。
ビッグな音楽フェスに呼ばれたものの、私の声帯は今現在終わっている。
少し前から体調を崩していて声が出にくかったところに、今日のステージのために無理な練習をしてガラガラになった。
YG「………出演取り消せば？」
『今もう始まってますし』
YG「どうせAは最後の方だろ。今からならどっかのタイミングでアナウンス入れられるだろ」
誰かに言ってくるわ、とちょっと！ていう私の制止の言葉も無視してユンギさんはずんずんと歩いていく。
『待ってください！待って、待って！！』
YG「そんなに歌いたい？おまえ歌好きじゃないじゃん」
『は』
事実だろ？って。
前に自分で言ってただろ、って。
そうだけど。
そうだけど！
なんで、そんな言い方するのユンギさん。
今私は口をきゅっと結んで、ユンギさんを睨んでいる自信がある。
YG「…なに？俺が間違ってる？喉潰してんのにステージ立っても歌えないだろ。だったら今は安静にして次の時にちゃんと歌えばいいんだよ。また別の曲だって俺が作ってやるから」
『次なんてないですもん』
YG「は？」
『私に、次なんてないですもん』
YG「A？」
『だから、私、もう、歌わないですもん』
呆然として、空気の抜けた風船みたいに、綿を抜かれた人形みたいに、ぼんやりとしている。
ユンギさんもこんな顔するんだ。
受け止めきれないのは私の言葉か、現実か、自分の気持ちか。
きっと、彼は私に未練などは抱かないはずだから。
『歌って』
『ユンギさんが、私の代わりにステージで歌って』
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哺乳瓶(プロフ) - 最高の2024年が始まってしまった…更新してくださりありがとうございます (1月1日 1時) (
レス) @page21 id: 0a8c73e852 (このIDを非表示/違反報告)
ss17(プロフ) - え、来ちゃった？！！！かわいい！すき！！！ (12月30日 11時) (レス) @page19 id: 201cd60e21 (このIDを非表示/違反報告)
ハナボクロ(プロフ) - え、もう、え、好き（語彙力） (12月29日 1時) (レス) @page19 id: d58a271092 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：文鳥番長
| 作成日時：2023年10月20日 23時
