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JK「A!!!!!!!」
JK「え、ちょっと、無視しないでよ、A!」
『何してんのよ、あんた今カムバ中じゃん』
時間ある時ぐらい寝ろ、と仮眠室にでも押し込もうとすれば「いや俺もう今から出なきゃだから」なんて返される。
この売れっ子が。
JM「ジョングガー?もう行くよー」
JK「あ、ヒョン!走って追いかけるから先行って!」
JM「はいはい」
ひらひらと手を振りながら去っていくジミンさんと、ちょっと不思議そうにこちらを見てからジミンさんの後をついていくテヒョンさん。
相変わらず忙しそうだ。
いやいやいや、今の私にはそんなこと気にしてる余裕はない。
『で?なに?』
JK「カムバック!!!!するんでしょ!?」
『は……いや、なんで知ってんの??』
JK「俺の情報網なめんなよ、秒でニュース入ってくるから」
もう右から左よ、情報ありすぎて。なんて言うのが腹立つから軽く蹴れば痛い痛いなんて騒ぎ出す。
『そうだよ。カムバックするよ』
JK「俺さ、」
痛いぐらいに真剣な眼差しがこちらを突き刺す。
いつ、私はこいつのこんな顔を見たかな。
いいや違う。
私が見ようとしていなかっただけだ。
JK「…ちょっとAのこと、あんまり好きじゃなかった」
『喧嘩売ってるなら買うよ、私』
JK「そうじゃなくて」
JK「練習生なった最初の時だけだよ。今は違う、尊敬してるし」
JK「冷たい奴だと思ってたし、歌上手いの鼻にかけてんのかと思ってたし、これは俺がシャイなのが悪いんだけど、人前であんなに堂々としてるとこになんか劣等感みたいなの感じてて」
それって今言うことかよ。
ジョングクの真意が見えない。
何が言いたいの。
JK「でも、Aのこと知ってくうちに俺ってダセーって思って」
JK「俺はAの全部は知らないし、何考えてんのかも分かんないし、夢とかも知らねーから、いつここ辞めてくのか不安で、でもかける言葉とかも、なんも、ぜんぶ分かんないから」
JK「だから、俺、Aが歌続けてくれて嬉しい」
それだけ!って廊下を走るジョングクの後ろ姿に私は何も言えなかった。
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哺乳瓶(プロフ) - 最高の2024年が始まってしまった…更新してくださりありがとうございます (1月1日 1時) (レス) @page21 id: 0a8c73e852 (このIDを非表示/違反報告)
ss17(プロフ) - え、来ちゃった?!!!かわいい!すき!!! (12月30日 11時) (レス) @page19 id: 201cd60e21 (このIDを非表示/違反報告)
ハナボクロ(プロフ) - え、もう、え、好き(語彙力) (12月29日 1時) (レス) @page19 id: d58a271092 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:文鳥番長 | 作成日時:2023年10月20日 23時