未熟な翼で飛び立って ページ20
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震える手でユンギさんの連絡先を押す。
ああ、もしかして今ってバイト中かな。
メッセージにすればよかった。
YG「もしもし？」
『あ、ゆ、ユンギさん！！！私です、ソクです。ソクA』
YG「うん。名前表示されてたから分かってるけど」
4コールの後に聞けたのはいつもの気怠けなユンギさんの声。
いや、多分いつもよりはユンギさんもドキドキしてたはずだ。
それに気づかないぐらいに私が死んじゃうぐらいに心臓早く鳴らして、焦りまくってたんだろうけど。
『交渉、通りました！！！！』
『ユンギさんの曲でカムバックさせてくれるって！』
マネージャーに無理言ってプロデューサーやらお偉いさんの集まる前で直談判をした。
ユンギさんが、あの夜、わざわざ私を迎えにきてくれてまで届けてくれたあの歌で、カムバックされてくれと。
何度頭を下げただろう。
今までならこんな必死になってまで新曲を出させろなんてお願いなんてしなかった。
別にいいと思っていたから。
正直、売れなくて終わるなら、何もしない方がマシだと思っていた。
その分傷つかない。
床に膝をつこうとすら思った。
おでこを床に擦り付けようとすら思った。
何も屈辱なんかじゃなかった。
たとえ、カムバックの許しが同情でもなんでも、私は恥じない。
“
YG「俺はこの曲をお前に歌ってほしい」
”
『…私、絶対ユンギさんの曲売れさせますから。今までにないくらい必死に歌いますから』
ユンギさんの返事は聞こえない。
『ユンギさん？？』
YG「ごめん」
『？？あの、ユンギさん？』
YG「……ちょー嬉しいよ、俺」
YG「A、ごめんな。ありがとう」
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哺乳瓶(プロフ) - 最高の2024年が始まってしまった…更新してくださりありがとうございます (1月1日 1時) (
レス) @page21 id: 0a8c73e852 (このIDを非表示/違反報告)
ss17(プロフ) - え、来ちゃった？！！！かわいい！すき！！！ (12月30日 11時) (レス) @page19 id: 201cd60e21 (このIDを非表示/違反報告)
ハナボクロ(プロフ) - え、もう、え、好き（語彙力） (12月29日 1時) (レス) @page19 id: d58a271092 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：文鳥番長
| 作成日時：2023年10月20日 23時
