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「なんでハヨンオンニばっかり事務所に推されるんですか?私だって頑張ってるのに」



「泣かないでリナ。リナは十分頑張ってるよ」




「でも、私日本からやってきて頑張ってるのに、いっつもいっつもハヨンオンニばっかりセンターだし歌割り多いし、個人の仕事も多いし、ファンも多いし、衣装だって全然違うし」




「リナ………」







「私、ハヨンオンニが調子乗ってるようにしか見えない!」


「チヤホヤされて、私たちのこときっとバックダンサーとしか思ってないんですよ…」



















えんえん泣きながら同じグループの年上メンバーに愚痴を言ってるのは、ハヨンのグループのマンネの子だ。






ハヨンが推されてるのは誰が見ても明らかだし、ファンだって気づいてるだろうけど、正直このグループだけの話じゃないし、センターとか、グループの顔って大事だし。









ただ、ここまでグループ内に亀裂が入ってるとは思わなかった。





多分それは、隣で聞いてるハヨンも。



















『…ハヨナ、他の部屋いこっか』


「そうですね……』









ちょうどあっちからは死角になってたから、私たちがいたことには気づかれなかっただろうけど、気分は悪い。








『…気にするなって言っても、気にしちゃうよね』


「ですね」






ほんと、なんでかなぁ。


って、涙を堪えながら目元を真っ赤にして、でも決して泣かないハヨンはとっても強い。












ハヨンが調子にのってる?




まさか。



いつ、ハヨンが自分の立場を鼻にかけた?






そんなことしたことないでしょ、ハヨンは。



















「…あんなんじゃ、ソロデの話なんか言えないですよね」













胸が痛んだのは、多分きっと、私の立場の危うさだけの問題じゃない。




ハヨンはまだグループの子達にソロデビューの話を出来ていない。








言えなかったんだろう。



ただでさえ取り返しのつかないほど鋭い亀裂が、見えない壁が、ハヨンをグループ内で孤立させている。


















なのに、ハヨンは私にソロデビューの話を言ったんだ。




簡単に他に言わないって、私への信頼と、歌手としての尊敬で。









きっと、私も、ハヨンも、まだ何も知らなかった頃の夢と現実の差異を受け入れられていない。






・→←たぶん空が泣いたから



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哺乳瓶(プロフ) - 最高の2024年が始まってしまった…更新してくださりありがとうございます (1月1日 1時) (レス) @page21 id: 0a8c73e852 (このIDを非表示/違反報告)
ss17(プロフ) - え、来ちゃった?!!!かわいい!すき!!! (12月30日 11時) (レス) @page19 id: 201cd60e21 (このIDを非表示/違反報告)
ハナボクロ(プロフ) - え、もう、え、好き(語彙力) (12月29日 1時) (レス) @page19 id: d58a271092 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:文鳥番長 | 作成日時:2023年10月20日 23時

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