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『……うちの事務所のアイドルが、もうデビューしてる奴らなんですけど、恋愛のいざこざで廊下で揉めてて』
私が話し始めたのは、ユンギさんが歌い終わってから、やっとだった。
『恵まれてんのに、人気だってあんのに、なんでそんなことに視線を逸らすかな。平和ボケしてんのか知らないですけど、ああやって行動して、何にもないわけないのに』
『好きなものだって、多少は手放せよ』
ユンギさんは私のことをずっと見つめて、でも視線は交わらない。
私が見てないのと、多分、ユンギさんが私の目を見てるわけではないから。
YG「…Aはさ、」
『はい』
YG「多分、ちげーんだよ」
YG「貶してんじゃなくて、あいつらが歌とか恋愛とかが大事っていうのは、それはあいつらがそうなだけであって、人によって違うだろ」
YG「俺は歌が好きだ。作るのも、歌うのも、聞いてもらうのも」
YG「でも、そうじゃねぇ奴の方が多いだろうし、別に全員が俺の気持ちをわかってほしいとも思ってねぇ」
YG「だから、好きに対する感覚とか、言動とか人それぞれだし、相入れないからってどっちかが狂ってるってわけでもないと思う」
まあ、あくまで俺は、だけど。
ってユンギさんは静かに笑った。
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哺乳瓶(プロフ) - 最高の2024年が始まってしまった…更新してくださりありがとうございます (1月1日 1時) (レス) @page21 id: 0a8c73e852 (このIDを非表示/違反報告)
ss17(プロフ) - え、来ちゃった?!!!かわいい!すき!!! (12月30日 11時) (レス) @page19 id: 201cd60e21 (このIDを非表示/違反報告)
ハナボクロ(プロフ) - え、もう、え、好き(語彙力) (12月29日 1時) (レス) @page19 id: d58a271092 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:文鳥番長 | 作成日時:2023年10月20日 23時