芽 ページ6
「本当だって！確かに聞いたんだ、主の『ごめんね』って言う声を！」
大和守は必死だった。
だって、とても嬉しかったから。
もしかしたら、主も、本当は俺たちと仲良くしたいのかもしれないと思うと、とても嬉しかった。
「だーかーらー、そんな訳無いでしょ、俺すっごい冷たくあしらわれたんだよ？
結構キツかったんだから。」
口ではそう言うものの、清光も、今の大和守の話が本当ならいいなと思っているのだ。
彼女は頑なに仕事仕事というけれど、もしかしたら、そんな希望が芽生えたいた。
だが、そんな希望の芽はすぐにへし折られることとなった。
「伽羅ちゃんが来たよ！」
嬉しそうに居間に飛び込んできたのは、燭台切。
「伽羅ちゃんって？」
「大倶利伽羅さ！伽羅坊にこんな形で再開できるなんてなあ！」
「ごめん、僕が主のところに伽羅ちゃんを連れていきたいんだけど、厨を見張ってないと芋が煮えちゃうんだよね。
誰か代わりに行ってきてくれない？」
「俺が行くよ。」
名乗り出たのは意外にも先ほど泣きそうになっていた清光だった。
「え、でも君‥‥」
鶴丸も驚いた。
「いいんだ。俺に行かせてよ。」
「うん、じゃあ、お願い。」
燭台切は、そうは言ったものの、内心では不安だった。
何せあの大倶利伽羅だ。
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梅雨月〈つゆつき〉(プロフ) - もちこさん» コメントありがとうございます！応援とっても嬉しいです！頑張って更新します！！ (2020年4月12日 22時) (
レス) id: fb62829e36 (このIDを非表示/違反報告)
もちこ(プロフ) - コメント失礼します！めちゃくちゃ尊いです…！無理しない程度で更新頑張ってください！！！！ (2020年4月12日 20時) (レス) id: 6cdbc3727f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：梅雨月〈つゆつき〉 | 作成日時：2020年4月9日 23時
