episode〆82 ページ32
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__翌日
久しぶりの札幌ドームに職員の私達だけが集まった
香「じゃあ、基本的は同じだと思うけどAちゃん桐島さんの事よろしくね!」
香山さんは別の仕事があるからと、その場を去って行った
桐「よろしくお願いします!」
『はい。じゃあ、一通り説明させて貰いますね』
桐島さんはニコニコしてるのと裏腹に、私は笑顔なんて作れなくて、淡々と説明する
『じゃあ、お昼に』
球場のサロンで同じテーブルにつく
桐「Aさん!私の事は明里でいいので!」
大人しい子かと思えば案外積極的で驚いた
『それじゃあ、明里ちゃんでっ…』
桐「わかりました!」
私は返す言葉も無く黙々と食事を取った
すると、明里ちゃんが口を開いた
桐「卓也くんと仲良いんですか、?」
大きな瞳をパチクリさせて聞いてくる明里ちゃん
急な質問に飲んでた水を吹き出しそうになった。笑
『えっ、どうして…、?』
桐「あの卓也くんが、女の人と話してたからっ」
ニコッと笑う桐島さんだけど、昔から知ってますと遠回しに言われている様な気がした
『たっ、いや中島さんは選手会長だから話す機会が多いだけです……』
付き合ってる事は言えなかった
香山さんに外部には漏れない様にと、耳にタコが出来る程言われていたから
桐「そうなんですね。あ!タメ口でいいので!」
『あっ、うん。わかった…。じゃあ私もそれでいいよ』
桐「私は後輩にあたるので敬語で!笑 Aさんの事尊敬してるんで」
『えっ、なんで』
桐「皆さんから頼りにされて、信頼関係すごいなって」
少し伏し目がちに話す明里ちゃん
『どうして、そう思うの?』
桐「この間、Aさんの話してたんです。皆さん楽しそうに話してました!」
まさか、このアイドル
私の事褒めているのか……?
桐「卓也くんも頼りになるって絶賛してましたよ!私もそうなれる様に頑張ります!」
『あっ、うん。』
彼女の健気な姿に少し心が打たれた
いい子…なのかな?
本当に裏表は無さそうな子だと今日一日過ごして、改めて感じた
『じゃあ、明日の練習からよろしくね』
桐島さんに別れを告げ駐輪場へ向かった
卓ちゃんが居ない日は、相棒の自転車と共にここへ来るから
夕暮れの中、札幌の街を自転車で駆け抜けた
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こす(プロフ) - みんなから必要とされてるところ涙がでそうです、、ロッカー見ただけで分かる選手たちのヒロイン愛最高です。更新楽しみにしてます! (2018年12月9日 15時) (レス) id: e8c494fb09 (このIDを非表示/違反報告)
りり - 今日はもう更新ないですか?? (2018年12月7日 18時) (レス) id: ecef7dc57c (このIDを非表示/違反報告)
だらだらピカチュウ(プロフ) - 展開がもどかしすぎていてもたっても居られないです(笑)更新頑張ってください! (2018年11月24日 0時) (レス) id: 8fd2671549 (このIDを非表示/違反報告)
遥緋(プロフ) - ヤバい涙出てきました 。 (2018年11月24日 0時) (レス) id: 683746955b (このIDを非表示/違反報告)
花梨(プロフ) - 初めて感想書きます。以前から拝見してました!毎回ハラハラ、ドキドキ。これからどうなるのか楽しみです。ライバルの女の子みたいな子ほど、悪気がないのでなんだか腹が立ちます。もう少しヒロインちゃんも強い子だったら・・も思いつつ、更新楽しみにしてます。 (2018年11月21日 1時) (レス) id: a94cd8b05f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:amane | 作成日時:2018年9月29日 23時