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「さぁ！！初めようか､有精卵共！！！戦闘訓練のお時間だ！！！」
グラウンドに集められた私たちにオールマイトが言う｡私はオールマイトの方を見ずに轟を見た｡
「お前……ふざけてんの？」
「悪いとは､思ってる」
「なら､態度で示せよ」
左側が氷のようなもので覆われているコスチューム｡そんなことされたらさ､私が暖取れないじゃん｡
「先生！ここは入試の演習場ですが､また市街地演を行うのでしょうか！？」
飯田の言葉に､そんなこともあったな〜と入試の様子を思い出す｡顎使えば､すぐに倒せたな……｡
「いいや！もう二歩先に踏み込む！屋内での対人戦闘訓練さ！！」
うん〜対人か……｡マジで人殺りそうなんだが｡
「ヴィラン退治は主に屋外で見られるが､統計で言えば､屋内のほうが凶悪ヴィラン出現率は高いんだ｡
監 禁・軟禁・裏商売､このヒーロー飽和社会……真に賢しいヴィランは屋内にひこむ！！
君らにはこれからヴィラン組とヒーロー組に分かれて､2対2の屋内戦を行ってもらう！！まあ､2対3のところもあるけどね！｣
「基礎訓練もなしに？」
「その基礎を知る為の実践さ！ただし､今度はブッ壊せばオッケーなロボじゃないのがミソだ」
オールマイトが蛙の質問に答えると､みんながいっせいに口を開く｡
「勝敗のシステムはどうなります？」
「ブッ飛ばしてもいいんスか」
「また相澤先生みたいな除籍とかあるんですか……？」
「分かれるとはどのような分かれ方をすればよろしいのですか」
「このマントヤバくない？」
「んんん〜聖徳太子ィィ！！！」
そのツッコミがすぐに出てくるのはすごいな……｡
オールマイトはツッコンだあと､カンペを取り出してそれを読み始めた｡
「いいかい！？状況設定はヴィランがアジトに核兵器を隠していて､ヒーローはそれを処理しようとしている！
ヒーローは制限時間内にヴィランを捕まえるか､核兵器を回収する事｡
ヴィランは制限時間まで核兵器を守るか､ヒーローを捕まえる事｡
コンビ及び対戦相手はくじだ！そして､その中には白紙のものが1枚入っている｡それを引いた人は､好きな人のチームに入るんだ」
随分とアメリカンな設定だな……つか､日本で核とか使えんの？その周辺更地になるんじゃない？知らんけど｡
「適当なのですか！？」
真面目くんが声を上げる｡すると､緑髪の人が説明するように口を開いた｡
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作者名：黒音 | 作成日時：2022年5月2日 22時
