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翌日､轟の左側に身を寄せて歩いていると､雄英に押し寄せているマスコミにインタビューをされた｡
初めはスルーしようとしたが､轟にエンデヴァーの息子という禁句ワードを言って地雷を踏み抜いた記者のせいで､キレる轟を先に校内へ入らせ､その間に質問に答えないと行けなくなった｡
あー､寒い｡ったく､殴るぞこの記者共｡
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「おはよう」
時間ぴったりに教室に入ってくる先生｡……調べたけど､イレイザーは30歳らしい｡私の方が年上じゃん｡
「昨日の戦闘訓練お疲れ､Vと成績見させてもらった」
表情を変えずに淡々と話す先生からは､疲れを労る気持ちなんて一切ないのだろう｡
「……爆豪､おまえもうガキみてぇなマネするな｡能力あるんだから」
「……わかってる」
「で､緑谷はまた腕ブッ壊して一件落着か｡個性の制御……いつまでも出来ないから仕方ないじゃ通させねぇぞ｡
俺は同じ事言うのが嫌いだ｡それさえクリアすればやれることは多い｡焦れよ緑谷」
「っはい！」
先生は2人に伝え終えると､みんなの方に向き直った｡
「さて､HRの本題だ……急で悪いが､今日は君らに……学級委員長を決めてもらう」
「「「学校っぽいの来たーーー！！」」」
……嫌だな､学級委員なんか……死んでもごめんだ｡何がいいのか分からないな､あんな雑用係｡
私はチラリと周りを見る……そして､目を見開いた｡なんと､クラスのほとんどの人が挙げているではありませんか｡
この人たち､頭イカれてんのか？
「委員長！！やりたいですソレ俺！！」
「ウチもやりたいス」
「オイラのマニフェストは女子全員膝上30cm！！」
「ボクの為にあるヤツ☆」
「リーダー！！やるやるー！！」
私は呆気に取られる｡轟はただ大人しく先に座っていて､少し安心した｡
各々が好きなことを言い､収集がつかなくなる｡すると､そこに飯田の声が響いた｡
「静粛にしたまえ！」
体を後ろに向けると､まっすぐ腕を挙げる飯田が見える｡
「多をけん引する責任重大な仕事だぞ……！やりたい者がやれるモノではないだろう！！
周囲からの信頼あってこと務まる聖務……！民主主義に則り真のヒーローを皆で決めるというのなら……これは投票で決めるべき議案！！！」
委員長って､聖務なんだ｡47年間生きてて初めて知ったわ｡
「そびえ立ってんじゃねーか！！何故発案した！！！」
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作者名：黒音 | 作成日時：2022年5月2日 22時
