無個性､転生して殺戮の個性を手に入れる〜とりま､ヒーロー目指すわ〜 (ページ14)

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場所を移し､私たちVS尾白と葉隠の対決が始まる｡

「何も会議はしていないが､いいのか」

障子の言葉に頷き､私は口を開く｡

「まず､障子が個性を使って核の場所を把握｡そのあと､轟が個性でビル凍らして､素早く核を回収する｡私は見学ね」

障子が頷くと､戦闘訓練がスタートした｡障子は私の言う通り個性を使って尾白たちの居場所を轟に伝える｡

「四階北側の広間に1人｡もう1人は同階のどこか……素足だな……」

「透明の奴が伏兵として捉える係か」

喋る2本の手のようなものを見つめながら､私と障子はビルから出て少し……いや､かなり離れる｡氷の個性とか､寒すぎて無理｡

「いいよ」

無線で伝えると､ビルが一瞬で凍った｡そして私たちの勝ちを知らせる声が響く｡

「ナイスアシスト､障子｡お疲れ､轟」

ビルから出てきた轟に声をかけて､私らはモニタールームに戻った｡

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「お疲れさん！！緑谷少年以外は大きな怪我もなし！しかし真摯に取り組んだ！！

初めての訓練にしちゃ､皆上出来だったぜ！！」

「相澤先生の後でこんな真っ当な授業……何か拍子抜けというか……」

「真っ当な授業もまた私たちの自由さ！それじゃあ私は緑谷少年に講評を聞かせねば！着替えて教室にお戻り！！」

オールマイトはそう言うと､勢いよく走っていった｡その背中を､私はジッと見据え､轟にしか聞こえない声で言う｡

「オールマイトと緑谷って､親子なのかな……」

「さあな」