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川島「……確かに、黒澤くんの言ってることも一理あるね。
メンバーが不快な思いさせてごめん。」
『あ、いえいえ』
よかった、まともな人もいた。
七五三掛「っちょ、のえる」
川島「それでなんだけど、俺から提案があって、」
なんでしょう？なんなりと！
川島「……俺らでテストするってのはどう？」
………え？
て、テスト？
松田「テストって？」
川島「黒澤くんは
自分の実力を知らないくせに
って言ったよね？」
『は、はい……』
言いましたけども………
川島「だから、その実力を知るためにテストするの！簡単な実技試験。
歌、ダンス、表情、全部を考慮して、黒澤くんの加入を決める。それでどう？」
ええ……
吉澤「あー、それならいいかもね。俺は賛成」
いや、まずいまずい……
松田「俺もいいと思う」
松倉「お、俺も」
宮近「みんながいいなら俺もそれで……」
まずいまずいまずいまずい！
宮近「海人としめは？」
七五三掛「のえるがそう言うなら……」
中村「………」
やばいってそれは！
川島「じゃ、決定！」
あーーーーーー、
死んだ。
川島「じゃあとりあえず今日は解散にしようか、みんなそれぞれ心の整理が必要そうだし」
宮近「そうだね、俺も何が何だか笑」
川島「うん笑、じゃ黒澤くん、後で俺らのマネージャーと連絡先交換しといて。テストの詳細はそこで送るから」
『……は、はい分かりました』
声が震える。
のえるさん？恐ろしい。
あの笑顔がすっごく怖い。
川島「では！かいさーん」
どこか殺伐とした空気の中、私は部屋を出た。
ぎこちない手つきで鍵を開ける。
慣れない部屋に1人、
私は大口を叩いたことを後悔していた。
やめやめ！そんなこと考えてても仕方ない。
せっかく皆さんがチャンスをくれたんだから、精一杯やるだけ！
自分に言い聞かせる。
目に入るのは積み上げられた段ボールと一つの写真立て。
幼い頃の私が映る、1番新しい家族写真。
…………。
.
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作者名：羊 | 作成日時：2024年1月17日 20時
