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今度は黒服に引きずられずに、自らの足で歩く。
この扉の向こうに、Travis Japanの皆さんがいるらしい。
なんだか少し緊張する。
呼吸を整えて、
すぅーーーー、はぁーーっ、っ！？
ガチャっと言う音と共にジャニーさんが中へ入って行く。
気持ち落ち着かせる時間くらいくれない？
そこにいたのは7人のイケメンたち。
うわぁ、ジャニーズだ。
凄く単純な感想を浮かべる。
ジャニー「失礼するよ。今日はyouたちに話しがあって来たんだ」
レッスンで乱れた呼吸を整えながら、耳を傾けてる皆さん。
ジャニー「この子は黒澤レイ。君たちの新メンバーだ」
Travis Japan「おお！新メンバー！黒澤くんよろしくな！！」
『はい！！よろしくお願いします！』
わあ〜、いい雰囲気！
とはならず、
ジャニー「この子は黒澤レイ。君たちの新メンバーだ」
黒澤レイ………
あ、私か。
そういうのは先言っといてほしかった、
と思いながら前に出て、
『黒澤レイです』
堂々と自己紹介。
Travis Japan「………」
皆さんガン無視。
あれ？
宮近「あの………これはどういうことですか？」
あらら？
ジャニー「詳しいことはレイに聞いてくれ。それじゃ」
お？
Travis Japan「………」
これは一体どういうことだろうか。
え、メンバーのみなさんも知らなかった感じ？
事前に言われてたとかじゃなくて？
混乱する私たちをよそに、ジャニーさんは行ってしまった。
お陰で訪れたお通夜のような空気。
えー、皆さん顔が死んでいらっしゃいますけど……
で、所々で私を睨んでいらっしゃいますね。
いや私も知らないんですけど！
何も聞かされてないです。
地獄のような空気。
いや多分ここ地獄！
私死んだんでしょうか？
霊○車乗りましょうか？
触らずお空から見守ってた方がいい気がします私も！
『………』
誰とも目が合わず、気まずい空気が流れるだけの空間。
そして聞こえた、
中村「俺無理！」
真っ向からの否定の声。
全く同感だ。
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作者名：羊 | 作成日時：2024年1月17日 20時
