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レイside
目を開くといつもとは違う、白い天井。
元太 「あ！起きた！
のえる！起きたよ！」
確か……松田さん。
川島「よかった、目覚めたね。黒澤くん、分かる？」
『....…は、はい...…えっと……』
宮近「ここは病院だよ。ついさっき倒れたんだ」
『そう...…ですか...…』
川島さんと、宮近さん。
川島君 「黒澤君、君少し熱があるんだ。
お医者様から足の裏が荒れてたって聞いたから、おそらく休まず練習してんでしょ？
その疲れがきてるって」
『……そ、そうですか……』
心配そうに顔を向けてくれているのが、吉澤さん、松倉さん、七五三掛さん。
奥にいるのが中村さん。
ここ数日、動画の見過ぎで名前が分かった。
七五三掛 「ねぇ、それより、なんで急に部屋を飛び出して行ったの？
ドアの前で1人で倒れるし、___」
宮近 「まぁしめ、落ち着いて。でも黒澤君、話してくれる？」
そして今、名前当てゲームをしている場合ではないと言うことも分かった。
これ、やったな……。
目を開けた時から背けたかった現状。
諦めて正直に話した。
拍手を貰い、すごく安心したこと。
自分の体力が限界まできているとわかったこと。
それで1人になろうとしたこと。
でも、間に合わなかったらしいこと。
静かに話を聞く彼らの反応を待つ。
『………』
そして、
七五三掛 「はあ、馬鹿なの？」
聞こえたのは初対面にしては失礼な一言だった。
私が言えたこっちゃないが。
川島 「だからしめ、さっきから言葉強いって。
ごめんね黒澤君。でもしめも心配してるんだ」
吉澤「そうそう。俺ら凄い焦ったから笑」
2人の安心感がある声。
『そうですよね..….』
弱い所は見せちゃいけない。
母からの教え。
私はそれを守ったまで。
でも。
『すいませんでした』
宮近 ｢えっと...…それで、黒澤君の加入のことなんだけど...…」
川島「そうだね、それが本題だったね」
握っていた拳が力む。
ひとりでに覚悟を決める。
宮近「黒澤くん、_____」
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作者名：羊 | 作成日時：2024年1月17日 20時
