偶然の必然【平成跳】【短編集】

骨折りの犬 ページ21

今の会社員って大変だな

　

誰かに媚び売って誰かに恨み買わないようにして



hk「ま、その結果がこれなんだけどな」



この前聞いた会社員が簡単に教えてくれた



hk「…ここで待てばいいんだろ？



本当、会社員にならなくてよかった」



しばらく待っていると目的の人物が痩せ細った顔で出てきた



hk「なぁ、そこのアンタ」



「え…俺ですか？」



hk「アンタだよ、中島裕翔さん？



少し話あるから場所移さね？」



俺が言うとおそる恐る頷く



…別にそんな怯えなくてもいいんだけどな



俺たちは路地裏に入る



中島裕翔、もとい【儚い弾丸(ブレイク・バレット)】



そんな痩せ細った顔して…裏では人を殺してる



本当、この未来が心配だよ



yt「あの…どちら様で？」



hk「あぁ、名乗っても意味ないよ」



yt「え…？」



俺は振り返ってその顔を思いっきり殴った



yt「ぅ…」



よろけて倒れる



hk「今から【骨折りの犬(ボーン・ドッグ)】に殺されるんだから」



そしてそのまま殴り殺した



…気持ちいい



このままずっといてぇな



なのになんで…



上半身と下半身分かれてるんだ？

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