【unei】チート少女はチート以上【日じょ】【gnki】

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会議が終わり解散すると直ぐに鏡の中に入る。

近くにあった帽子屋さんに入り、書き物机にむき気合う。
理由は簡単。自分の部下へ反乱の意の手紙を送るため。

私がよく使う暗号で書くため、私の部下しかわからないだろう。
暗号とは、Aの隊に入隊すると同時に配られる｢A様信仰書｣という本を使う暗号のこと。
ページと行数、その他の組み合わせで、ただAを褒め称える本が暗号の媒介になる。

ほかの隊の者には、おかしな本にしか見えないので安全だ。

何がおかしな本だ。聖書だろ。


ほかの奴らも同じような方法で、ロボロは自分の部下しか持っていないハッキングツールでしか解けないなんかで機密情報を伝達している。

らんらんなら、手紙に色々な花の名前を載せて花言葉で伝える。

それぞれの部下だからこそわかる暗号だ。


そんなことを考えながら一通目が書けた。
一通書けばあとは簡単。夢の魔法で複製させるだけ。

鏡から出て一人一人配っていく。ついでにお菓子を貰ったり、稽古の約束をしたり、傍から見れば親戚のようなやり取りである。

違いをあげるなら、手紙を受け取る者たちの目に深い尊敬の色が見らることだろう。




寮に戻るとらっだぁに会う。

rd｢あれAじゃーん。最近忙しそうだけど休めてる？｣
『全然平気だよ。らっだぁに心配されるほど弱かねーよ』

そう笑いながら笑う。

あ、と以前の記憶と重なる。
前もこんな話しなかったけ。

はっとらっだぁの方を見るが、記憶を戻すような素振りは見られない。
杞憂で良かった。

rd｢どした？なんか付いてる？｣

『うん。後ろに髪の長い女いてビビったわ』

rd｢付いてるじゃなくて、憑いてるやん｣

もー！と言いながら肩を叩かれる。

前世に縛られ言動に制限が出るのは大変だが、コイツらにあんな思いをさせると考えると全然マシだ。

rd｢まあ元気ならいいんだけど。みんなも心配してたからさ｣

『うーん……でもほかのみんなも頑張ってるから私が休むわけにはいかんのよ』

rd｢……でも無理はダメだからな。休めよ!!いいな?!｣

『はいはい。ありがとう』

結局、休むかわからないから。と部屋まで送られ扉を締めるまで念を押された。



















あれからさらに厳しい訓練を続け、反乱がいよいよ明日へ迫った日。



夕日が街を緋色に染める時、Aの右肩から紅が滴り落ちていた。

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