【unei】チート少女はチート以上【日じょ】【gnki】

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ノックをしようとすると

｢あれ、A様。グルッペンに用ですか？｣

赤マフラーに眼鏡のトントンに声をかけられる。

らっだぁの物に似ているなぁ、なんて場違いなことを考える。
でもあいつ扱い雑だから、少しほつれてたか。

『あぁ、もしかして不在か？』

｢そ。視察だと言って城下へサボりです｣

あいつ、有能な者を近くに置いている癖に頼りっぱなしだからな。
苦笑いしながら言うトントンからわかるように、あいつに苦労させられているのだろう。

｢引っ張ってきましょか？｣

明らかに部下が言うことではないが、あいつの周りはだいたいこんなもんだ。

『いや、挨拶でもしようかと思っただけだから気にするな。あ、でも』

サボっているだろうと思っていたから、ケーキを買ってあったのとメモを書いていた。
私天才か？？？

『これみんなで食べてくれ。差し入れだ』

｢え……？いやいや、頂けませんよ｣

『あいつへのラブレターも入れてあるから受け取ってもらわんと困るのだが？』

｢じゃあ……お預かりしますね｣

『ちゃんとお前も食べろよ』

そう言って背を向ける。後ろでコツと踵を合わせた音がするからおそらく敬礼したのであろう。
軽く手を振ることで返事とした。


｢あんな小さい子が幼なじみと同レベルの軍人とは思えんな。流石魔法士様や｣




訓練所に着くと多くの兵士が訓練していた。メンツを見る感じ、第一、第二軍が訓練をしているようだ。

部屋に入った私に気づいた数人の兵士が、大きな挨拶と共に敬礼をする。
周りも気づいたようで、湖に石を投げたように挨拶の輪は広がっていった。

『構わん。訓練を続けてくれ』

そう言うとほとんどの人が訓練を再開した。

例外なのはこちらに走ってくる3人と歩いてくる1人。

第一軍総司令官、コネシマ
副総司令官、鬱
第二軍総司令官、シャオロン
副総司令官、ショッピ だ。

kn｢久しぶりやなぁ！元気にしとったか！｣

『お前には負けるがな』

syp｢先輩、流石に兵士の前では敬語使ってください。一応上司です｣

『一応てお前なぁ……』

ut｢それにしても、見ない内にまた綺麗になりましたなぁ｣

『犯罪だけはやめてくれよ』

sha｢何しに来たん？訓練は向こうでも出来……ますよね？｣

『軍の確認と……アレのこと』

sha｢あ、なるほど｣




kn｢せっかくやし、模擬戦しましょうや！｣

『軍パロあるある……1. すぐに模擬戦する』

ut｢それ言ったら終わり｣

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