【unei】チート少女はチート以上【日じょ】【gnki】

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小さく高く冷たい音がして起きる。


どうやら本を読みながら寝てしまっていたようだ。

音の正体は周りに浮いている鏡で、まるで何かを知らせるように絶え間なくも静かに音を鳴らし続けている。
無意識に手を軽くあげる。軍の合図だが、自分の魔法にそんなもの関係なく音は鳴りやんだ。


実際に軍にはいなかったのに、軍にいた記憶と知識がある。
何だか不思議な感じだ。


そういえば、あの音は侵入者の警告音に似ていた気もする。
だとすれば誰かが侵入しようとしている？

時間を確認すると学校は終わって、もう放課後の時間だった。
だと、廊下に居る人の気配では区別がつかないな。

軽く外を見るが特に怪しいものもない。

『見つからないならいっか』

どうせ誰か来たとしても鏡のせいで近づけないだろうし、心配するべきは部屋が汚れるかだな。
あー、血の匂いがするのは嫌だな。

そう考えてから鳥肌がたった。


私は無意識に人を殺そうとしている……？


改めて考えると更に怖くなる。
自分のことなのに。


1人だとやりかねないのであやめを呼んで、撫でながら本を読む。

ちょ、あやめ本の目の前に来ないで、読めない。
あ、あやめも読む？あ、違う？え？
…やめて!ページを破かないでえええええええ


あやめと攻防していると、部屋のドアをノックする音が聞こえる。
さっきの警告音はこれ？

そして直ぐに声が聞こえてくる。

gn｢A、入って平気？｣

『平気だけど気をつけて〜』

gn｢え? お、おぉ｣

そう言って入ってきたのは、原人、きょーさん、こんそめだった。

『珍しいメンツだね』

sm｢公平なるジャンケンの結果ね。運営からと限界からと補欠から｣

そういう3人の服装は明らかに前よりボロボロで、公平だのジャンケンだので決めたとは思えなかった。
絶対バトったろこいつら。


『とりあえずお仕事担当説明どうぞ』

ky｢金豚きょー。料理係兼アニマルセラピー係でーす｣

gn｢げんぴょん。精神管理(笑)係兼アニマルセラピー係でーす｣

sm｢んそめ。体調管理係兼魔法回復係でーす｣

『はーい。お願いしまーす。残念ながらあやめちゃんでアニマルセラピーは足りてます』

ky｢うるせえ受け取っとけ｣

gn｢シャンパンコールするぞ｣

『脅しが凄い』



ky｢ところで、これ何や?｣

『風邪暴走で出てきた鏡たち』

sm｢目の色は?｣

『私が聞きたいわ』

gn｢身長は?｣

『喧嘩売ってんのか』
sm｢喧嘩売ってんのか｣

ky｢別のやつもキレとるw｣

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