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流星と教室に戻ると、すでにクラスメートは打ち上げ会場へ向かった後だった。
彼らを除いては。
「Aー！」
「何してたんよお、腹減ったでぇ」
「俺ら一位取ってんで」
「なんで、まだいるの？」
私の机を囲むようにして集まっている3人に聞くと、3人は悪戯っ子のように笑った。
「Aと流星待ってたんやん」
「お前らおらんとおもろないやん」
温かい言葉にまた涙が出そうになる。
「A、お疲れさん」
神ちゃんが優しく私を見つめた。
「…ありがとう」
震える声でお礼を言った私の頭を、流星がポンと撫でた。
「さあ、俺らも行くか！」
「てか別に自由参加やろ、行かんでよくない？」
「え、帰るん？」
「ちゃう、俺らだけで打ち上げすんねん！」
突然ののんちゃんの提案。目を丸くする私の前に立ち上がる。
のんちゃんは今まで見た中で一番優しい顔をしていた。
「やあー！」
「うわ、浮気やー！」
がば、と抱きつかれる。今日は抱きしめられてばかりだ。
「あ、熱い」
「流星から聞いた。辛かったな」
「え？」
耳元でのんちゃんが低く囁いた。
みんな知ってたの？だから待っていてくれたの？
「俺らもAもよお頑張った！みーんな頑張った、えらい！」
がしがしと乱暴に撫でられる頭。
「お前らだけずるいー！」
「俺も混ぜてやあ」
シゲと神ちゃんが横から飛びつく。
「暑苦し」と笑うのは流星。
みんなありがとう。ありがとう。
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Hana(プロフ) - ふわさん» ふわさん、コメントありがとうございます。一年ぶりの更新でしたが、楽しんでくださる方がいて何よりです。最後まで書き切ろうと思うので、よろしくお願いします。 (2020年6月7日 18時) (
レス) id: 66a0eb112b (このIDを非表示/違反報告)
ふわ(プロフ) - はじめまして、ふわと申します。とても素敵な文章で一気に読んでしまいました。流星くんが切ないけど優しくて…これからの展開もとても楽しみです。素敵な時間をありがとうございました。 (2020年6月7日 11時) (レス) id: 1edcc49e12 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Hana | 作成日時：2020年6月5日 20時
