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「なんでこんなところに」
「それは俺の台詞。こんなところに…っていうか、こんな時間に」
小瀧くんは片手で自転車のハンドルを握りながら、もう片方の手で私を道路の端に引き寄せた。
街灯の光が小瀧くんの顔を照らす。久しぶりに見たなあ。
「え？泣いてる？」
顔を近づけてくる小瀧くん。耐えられなくて私は下を向いた。
「ちょっと、何があったん」
「…言えない」
絞り出した声はやっぱり震えてしまった。失恋したなんて小瀧くんに話せるわけがない。
小瀧くんは「話して」とか「聞くから」なんて言い続けてくれたけれど、私は口を開くことができなかった。
なんて面倒くさい女なんだろう。そう思うとまた涙が溢れてくる。
「ああー、もう」
頭上で苛立ったような声がして、思わず顔を見上げた。怒っているのかと思ったけれど、小瀧くんの顔は紅潮していて困ったように眉が下がっていた。
「泣かんといて…俺もつらくなるから」
「えっ…」
そう言って小瀧くんは、私の頭にポンと手を乗せた。
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Hana(プロフ) - ベルギーチョコさん» ご指摘ありがとうございます。訂正致しました。 (2022年2月8日 18時) (
レス) id: 15a7584885 (このIDを非表示/違反報告)
ベルギーチョコ(プロフ) - オリフラ立ってますよ(コソッ) (2022年2月8日 16時) (レス) id: dabcd84e79 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Hana | 作成日時：2022年2月7日 22時
