66. ページ16
ーー重岡:天気良かったらドライブしよや！車出すで！
寝る前に届いたライン。もったいなくてすぐに返事したいけど返事できない。
こんな幸せがあっていいのだろうか。
楽しくて嬉しくてときめきが止まらないのに、引っ掛かりを覚えるのはさっきのこと。
ーーもう連絡せんから。ごめん。
確かに小瀧くんは素直で少しキザだけど魅力的な男の子だった。好きになれる気がした。
だけど重岡さんは違う。自分の気持ちを疑わなくてもわかるのだ。重岡さんが好きだと。
きっとこういう気持ちを恋と呼び、運命の人だと思うのかもしれない。
「楽しみー…」
だからもう小瀧くんのことは気にしない。あんなにかっこいい子なんだから、きっと可愛い彼女がすぐできる。
週末が明けて、昼休みにえりから飲みに誘われた。
「彼氏ん家にお泊まりするんじゃなかったの？」
月曜はえりの彼氏が休みを取る日。悲しいかな、友達の彼氏の休みまで覚えているだなんて。
「…ちょっと話したいことあるんだよね」
えりは目を伏せたまま言った。これはきっと…
「オッケー。聞いてあげる」
楽しい話ではないかもしれない。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 331人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Hana(プロフ) - ベルギーチョコさん» ご指摘ありがとうございます。訂正致しました。 (2022年2月8日 18時) (
レス) id: 15a7584885 (このIDを非表示/違反報告)
ベルギーチョコ(プロフ) - オリフラ立ってますよ(コソッ) (2022年2月8日 16時) (レス) id: dabcd84e79 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：Hana | 作成日時：2022年2月7日 22時
