恋とWEST (ページ7)

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親友 D ページ7

私と大毅は仲が良い。

初めて話したのはオリエンテーション。大毅が声をかけてくれたっけ。

すぐに連絡先を交換して、気づけば夜中に電話する仲にまでなっていた。

「明日何すんのー？」

「明日はバイト」

「めっちゃバイトするやん」

「今繁忙期やねん」

「社畜やー」

ほとんど中身のない会話。だけど、飽きないし、楽しいし、切りたくないと思ってしまう。

私はきっと、大毅が好きなのだ。

「んー…」

急に大毅が低く唸り、私は「どうしたの」と尋ねる。

「いや、Aとこうやって話してるとさあ、なんか落ち着くんよなあ」

穏やかな声が、私の心をゆらゆらと揺らす。

「楽しいし、癒されるし、…そう思ってんの俺だけなんかなあ」

それってどういう意味？

そう聞きたいけど、私は次の言葉を聞いて飲み込んだ。

「あ、そうや、彼女と仲直りできてん。話聞いてくれてありがとうな」