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*第10ラウンド ページ10

"そうだよ。Aが、岩ちゃんばっかりだから、妬いてる。"

"岩ちゃんじゃなくて、俺にベッタリして夢中になればいいのにって、いつも思ってるよ。"









昨日、及川に言われたことが頭から離れません。

結局いつも通り岩ちゃんと及川と3人で帰ったのに、帰り道のことは全く記憶にございません。









及川に言われた言葉がグルグルと頭の中でリピートされる。


岩ちゃんのことは好き、大好き。
お母さんでありお兄ちゃんのような温かさが最高だから。



及川のことは、岩ちゃんほど好きではないけど、決して嫌いではない。
及川には岩ちゃんみたいな母性は無いけど、悪いやつじゃ無いし、なんだかんだ昔から一緒にいて楽しいし。
でも、昨日の言葉のせいで私の頭の中を及川が占領してて、ちょっと嫌いになりそう。






今日はパパとママの結婚記念日だから、お花買いに来たのに全然お花選びに集中出来ない。







昨日パパとママのために、こんなイメージのお花買おう!って決めてたのに…









『結婚記念日用のお花買いたくて…』

『2人は赤色が大好きなので赤色メインのお花で…』

『あ、包装紙はこういうイメージでお願いしたくて…』








結局店員さんと一から相談し直して花束を作ってもらった。



まあ、おかげで私の想像以上に素敵な花束が出来たからいいど←









.









時刻は18時___




私のパパとママは比較的に結婚記念日を大事にしている夫婦だと思う…


そのせいか、いつもは帰り時間がバラバラのパパも、今日は私より早く帰ってきていた。





玄関を開けてリビングに行くと、パパとママが好きな食べ物が並べてあり、さらに私がクリームパンの次に好きな食べ物、プリンまで手作りで用意されていた。









『ただいま!結婚25周年おめでとう!』


母「わ…!すごいキレイ…!」

父「……!」




リビングに入ると同時に花束を渡すと、2人ともすごく喜んでくれた。パパなんてもう涙を堪えてた←



想像以上に喜んでくれて、思わず私まで嬉しくなっていた。









母「も〜徹くんと一くんのママにも自慢しなくちゃ〜。









…そういえばA、徹くんのお家に行く支度、忘れないようにね!」








嬉しくなって、いた……









『えっと…ママの言ってる意味がよく分からないから、もう一度ゆっくり言ってほしいな。』

*第11ラウンド→←*第9ラウンド



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設定タグ:ハイキュー , 及川徹 , HQ   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:真田レン | 作成日時:2018年2月9日 4時

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