*第8ラウンド ページ8
【You Side】
入畑「じゃあ終わったら直接提出しろよー。体育館にいるから。」
『はーい。』
やらかしました、完全に。
昨日及川と行ったパン屋さんで、オマケしてもらって完全に浮かれてた…
入畑先生からの大量の課題
バレー部の顧問、入畑先生は
優しいけど、課題の提出期限とかは厳しくて。
おかげで課題提出してからじゃないと帰れないことになった。
クラスには同じように課題を忘れてた人が数人残っていて、皆必死に取り組んでいる。
(はあ……集中力切れた…
ぐんぐん牛乳買ってこよ…)
(あ、眠け覚ましにガム買ってこよ…)
(今度はぐんぐんバナナ飲みたい…)
どこ行った、私のヤル気スイッチ…
気づけば教室には誰もいなくて、課題が終わるまで3時間もかかっていた。
下手したら、そろそろ部活も終わる時間じゃないか?
そう思い、なんとか終わらせた課題を持って体育館に向かって走った。
.
なんとか入畑先生はいるものの、すでに男子バレー部はネットを外し始めて片付けに取り掛かっていた。
ギリギリセーフ…!
ワンチャン岩ちゃんと帰れる…!
岩「あれ、A?どうした?」
『岩ちゃん…!』
ナイスタイミング…!
『もうすぐ部活終わる?一緒に帰ろ?』
岩「おー、それはいいけど、その為にこんな時間まで待ってたのか?」
『ううん、入畑先生に課題提出しに。』
岩「バカヤロー。昨日課題たくさんあるから早く帰れって言ったのに。」
『いてっ!』
呆れた顔の岩ちゃんから食らったチョップ
時々、岩ちゃんはオカンみたいなことを言う。
だからかな?
多分、昔から稀にある岩ちゃんの母性に惹かれて、こんなに懐いているんだと思う。
岩「…ったく、次はちゃんとやれよ?」
『はーい。じゃあ校門で待ってるね?』
岩「おー。」
そう言って岩ちゃんはサラッと手を振って他の部員と共に片付けに行ってしまった。
安定の男前…!
岩ちゃんの母性と男らしさの余韻に浸っていると…
及「だーめ。岩ちゃんは俺と帰るのー。」
出た…安定の邪魔が出た…
突然のしかかる体重、
私の頭の上に手を置い手、その上に顔を置いて体重をかけてくるヤツ___、
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作者名:真田レン | 作成日時:2018年2月9日 4時