*第13ラウンド ページ13
急いで着替えてリビングに行くと、
『あ、及川おかえりー。部活お疲れ様〜。』
って、クソ可愛い笑顔で言われた。
『お腹空いたね〜早く食べよ!』
「おかえり、徹♡」が無くても、俺は大満足です。
及母「じゃあAちゃん、悪いけど後お願いね。」
『はい!任せてください!』
父さんは風呂に、母さんは洗濯物を畳みに、
それぞれこの場から去っていき、リビングには俺とAが取り残され、一気に静かになる。
それでも、気まずい空気とかはなく、むしろ少し静かな雰囲気が心地良かった。
テキパキとご飯や味噌汁をよそってくれているA、
Aの後ろ姿を見ながら、Aと結婚したらこんな感じなのかな〜なんて、またアホなことを考えていた。
及「あのさー、何で今日待っててくれたの?」
密かに気になっていたことを、この際だから聞いてみた。
『だって及川、最近毎日帰り遅いみたいで夕飯ミチコちゃん(及川母)たちと一緒に食べる時間ないんでしょー?
ふふふ、及川は意外と寂しがりやさんだからね。私がいる間は、一緒に食べてあげる。』
そう言っていたずらに笑うA。
その笑顔は俺が大好きな笑顔で、
Aが幼馴染で、Aを好きになって良かったと、再び実感___
及「ははっ、ほんと…ありがとう、A」
『どーいたしまして。』
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作者名:真田レン | 作成日時:2018年2月9日 4時