勝者と敗者 × 影山飛雄 ページ41
アリーナ席やベンチ付近に再び戻る。
さっきまでここで、試合してたんだなぁ…
なんて、体育館を見てるだけで、さっきまでの試合の様子が蘇ってくる。
「Aさん…。」
背後から聞こえる声、
大好きな人の、声…
『飛雄ちん…』
彼を見たら、我慢してた涙が溢れてしまいそうで、
でもきっと、今ここで私が泣いたら、彼はものすごく困るだろうから…
『お疲れさま…！』
「Aさんも、お疲れっす…」
試合直後で、きっと気まずいはずなのに来てくれたのは、きっと彼自身の優しさ。
私は大丈夫だから、気を遣わないで…？
『んふふ…明日、がんばってね。もう飛雄ちんたち、ちょー強すぎたし！明日の白鳥沢戦も勝ってきなよー？』
「あの、」
『あ、でも一応ファイナルセットまで持ってけたし、私たちも強かったでしょー？』
「Aさん…」
『そういえば明日試合何時からだっけ？私たち明日オフだから応援に＿＿＿』
「……A！」
突然名前を呼ばれて肩がビクッとしたのが自分で分かる。
「ちょっと来い…です。」
そう言って私の手を掴んで歩き出す飛雄ちん。
移動している間、お互い無言だったけど、気まずいとか緊張って感情は無くて、なんだか不思議。
私の手を取り、歩いていく彼
なんだか今は彼の方が年上みたいだ＿＿＿
.
連れてこられたのは、全く人気のないアリーナ席。
飛雄ちんが座るから、私もその隣に座った。
私が座ったのを確認して、飛雄ちんはただ一言。
.
「…泣いていいっすよ。」
『…バカ。…絶対帰るまで、泣かないって…決めてたのにっ…』
「俺の知らないところで1人で泣かれるなら、俺の側で泣いてくれた方が、全然いいっす。」
子供みたいに、声をあげて泣きじゃくった。
『本当はね…勝てると、思ってたのっ…』
『でもね、飛雄ちんのことだって…誰よりも、応援したくて…っ』
『飛雄ちんたちが勝ったの、嬉しい…でもやっぱり、すっごく悔しい…悔しいっ…』
自分でも訳の分からないことを言ってると思う。
でも、それでも、飛雄ちんは優しい顔で頷きながら背中をさすって抱きしめてくれる。
飛雄ちんの腕の中で、思い切り泣いて泣いて泣いて、身体中の水分が全部無くなっちゃうんじゃないかってくらい泣きまくった。
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真田レン(プロフ) - 玲奈さん» コメントありがとうございます！レオ姉の野獣になる姿が見たすぎて、レオ姉のお話には作者の妄想を詰め込みました← 応援ありがとうございます(T ^ T)！！また更新したら是非遊びに来てください^^ * (2017年11月22日 0時) (
レス) id: 2a1122d811 (このIDを非表示/違反報告)
玲奈(プロフ) - れおギャップが・・・/////更新応援しています！ (2017年11月21日 19時) (レス) id: 91cee282ea (このIDを非表示/違反報告)
真田レン(プロフ) - 飛血さん» 嬉しすぎるコメントありがとうございます！ドキドキしてもらえて嬉しいです！リクエスト？アイデア？ありがとうございます！実は今ハイキューの相手役が決まらなくて迷ってて…すごく助かりました！次回、白布君がんばっちゃうみたいです！← (2017年11月11日 11時) (レス) id: 2a1122d811 (このIDを非表示/違反報告)
飛血 - 超ーー面白いです！ドキドキします！できればハイキューの白布君とか宮兄弟とかも…続き頑張ってください!! (2017年11月10日 21時) (レス) id: 4a2e750986 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：真田レン | 作成日時：2017年10月26日 17時
