糖度上昇 ページ14
「美味しいですか?」
『…甘い。』
「ふふ…そうですか。」
『透くんのせいで、予定してた映画の上映時間までに支度できないよー?』
再びわざとらしく皮肉の意味を込めて言うと、彼もまた再び困った顔をする。
そっと私が寝ているベットに腰掛け、子供をあやすように私の頭を撫でる透くん。
…そんなことしても私の機嫌は直らないからね。
「…大丈夫、責任持って今日はAの面倒を見ます。」
『えっ…ぅわ…!』
そう言ってゴロンと寝ていた私を起き上がらせる透くん。
「責任持って、Aの面倒見ます。
とりあえず、シャワー浴びたいでしょう?Aは安心して俺にされるがままになっていて下さい。」
透くん…真面目な顔して言ってるけど…
全然安心出来ません!!!!!
今まで透くんと一緒にお風呂場に行って、何も無かったことなんて一度もない。
「そんな怯えないで下さい。流石に辛そうなAに昨日と同じようなことしようとか考えてませんから。」
やっぱり彼は、優しい。
だからやっぱり、大目に見てしまう。ちょっと悔しい。
『うん…ありがとう。』
…なんて、ホッとしていたのも束の間。
「じゃあ、行きましょう。
…安心して下さい、今回は本当に優しくしますから。」
『ひゃあ…っ!』
前 言 撤 回
昨日と同じようなことはしない
とは、そういう意味だったんですか。
「すみません…やっぱりまだ全然Aが足りないみたいです。」
『…バカ。』
「はい、バカみたいに、Aに惚れてますから…。」
ただのオオカミだった彼。
透くんには「バカ」なんて言ったけど、
何回も何度でも大好きな彼を受け入れてしまう私は
もっともっとバカなのかもしれない____
End.
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真田レン(プロフ) - 天照月夜さん» コメントありがとうございます!楽しんで頂けて嬉しいです!近々更新させて頂きますので、また是非観に来てください^^ (2018年4月4日 0時) (レス) id: 2a1122d811 (このIDを非表示/違反報告)
天照月夜(プロフ) - 楽しませてもらいました!ぜひ、続きをください! (2018年2月20日 0時) (レス) id: d4fab0f3f8 (このIDを非表示/違反報告)
真田レン(プロフ) - 2Mさん» あつい夏は作者の理想を詰め込んだ作品だったので最高と言って頂けて嬉しいです…!これからもマイペース更新ではございますが、是非また遊びにきてください!また近々更新します^^ (2017年11月2日 22時) (レス) id: 2a1122d811 (このIDを非表示/違反報告)
2M - このシリーズ大好きです!あつい夏とか最高でした!更新頑張ってください! (2017年10月27日 16時) (レス) id: bb128de9ab (このIDを非表示/違反報告)
美空 - 覚えていただいてたんですか!?うれしいです(^^)のんびり待ってます。 (2017年8月24日 17時) (レス) id: 611dba761a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:真田レン | 作成日時:2017年8月3日 16時