20、守るべき存在 ページ21
「っ―・・・・」
陽はあれから気を失った翔を背負って翔の家に行き、二回まで運んでいった
が。
階段の下に広がる光景を見たら翔は何を思うだろう。
自分を責めるだろうか。
それとも他人を責めるだろうか。
陽はあれから両親は互いに包丁を首にさしたまま死んでいるのを見た。
口は決意したように固く結ばれ、側のテーブルには手紙が置いてあった。
姉は隣の部屋で眠っている。
花音の傷口はガーゼを貼った。
たった一日で自分は何もかも失ってしまった。
陽は棚にある写真たてに視線を送った。
かけがえのない両親、姉。
写真はこれ以上ないくらいの笑顔で全員が笑っている写真。
それが逆に悲しかった。
数日前、父と母の結婚記念に撮った写真だ。
結局全員自分をおいて逝った。
自分には、もう親友しかいない。
涙も涸れ、もう流れてこない。
陽はある決意を固めつつあった。
(おれには、もう守るべき存在がいない―)
だから。
翔にはまだ守るべき存在がいる。
なら自分はその手助けをしよう。
それでも、もしものときは。
(おれはお前のためなら命を捨てられる)
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うっさ - うん。私もめちゃ天然って言われるから仲間だ;;なぜか最近モモクロのセンターの人に似ていると言われるのはなぜだろう?似てねーしww (2012年7月12日 21時) (レス) id: a651d170d1 (このIDを非表示/違反報告)
梨羅 - 怖いね・・・。瑠緒花が好きそう(笑) (2012年7月3日 10時) (レス) id: 20171f3ba7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:うっさ | 作成日時:2012年7月1日 20時