【d!】甘い甘いスイーツと・・・ (ページ33)

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罪の告白ページ33

我々国side

ゾムの四つの可能性の提示が終わると、自然とグルッペンに視線が集まる

グルッペンは顔を伏せていて表情はよく見えないが、
机の上に出されている手には拳が握られていて、プルプルと震えていた

トントンが問い質そうと口を微かに開くが、それをオスマンが止める

トントンの目の前に、手袋に包まれたオスマンの左手が出される

「まぁ、待ってや。トントンもなんか知っとるんやろうけど、まず俺達から情報を提供するわ。
　グルッペンは俺等とトントンの話聞き終わってから話して貰えばええやろ？」

いつもの調子で話すオスマンは、優しい笑みを浮かべた

オスマンの言葉にしんぺい神は考える仕草をしたが、やがて肩の力を抜いてため息を吐いた

満足気にオスマンは笑う

「まず軍曹についてやな。あ、その前に能力の方がええかな？」

「そうだね。グリムの能力は「他人の縁を破棄させる能力、やろ？」…トントン？」

しんぺい神の言葉にトントンが被せる

その言葉にしんぺい神だけでなく、その場に居たメンバー全員が驚いた

この情報は、本来トントンが知っている情報ではないからだ

「能力の使用方法は、相手に好意を持たれる事。グリムが不安気に、そう俺に伝えてくれた。
　…でも、疑問が残るんや。俺やって好意を持っとったのに、能力が発動しないんや」

トントンの疑問に、オスマンは答える

その内容は思わず耳を疑うような内容だった

「ニアピンってとこやな。
　発動条件は【相手に好意を持たれて、なおかつ自分がその好意に応えようとすること】や」

つまり、遠回しにそれは自分は好意を持たれていないという事を示していた

空気が悪くなる

それもそうだろう

少なからず此処の幹部全員は好意を持っていたからだ

「まぁ気を落とさんといて。グリムは自分には釣り合わないって理由で拒んでるだけだから。
　押していけば応えようとしてくれるから」

しんぺい神がそう言えば、あからさまに空気が良くなる

良く言えば正直、悪く言えば単純だ

その反応を見てしんぺい神は思わず笑みを零した

「トントンが知っとるのは、それだけか？」

コネシマの言葉にトントンは首を縦に振った

「えっと、何やったっけ…。あぁ、軍曹についてか」

オスマンがあからさまに目配せする

話したくない理由でもあるのだろうか

それを察したしんぺい神が身振り手振りを使いながら説明していく