-23話- ページ26
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「どうやら…お腹にぽっかり穴が空いちゃってるみたいだけど…、再生してないね?」
『……』
「お肉食べてないでしょ。
…でね?そんな君に、イイモノをプレゼントしてあげようと思って、…ほら」
どこから出てきたのか。
喰種らしき死体を無造作に地面に投げ捨てるエト。血の乾き具合からして、先程殺されたばかりのようだ。
『いらない。』
「遠慮しなくてもいいんだよ?
それとも味が心配?大丈夫、すぐ慣れ」
『いらねえって、言ってんの!』
瞬間、Aの手から赫子が飛び出す。
強靭な刀の刃のようになったそれは、エトに向かって伸びたが、すでにエトはそこには居なかった。
「おそい。……それ本当に赫子?背中に本当の赫包うまってんじゃないの?」
「いぐッ!」
すっかり隙の空いたAの背中に、容赦なく手刀が叩き込まれる。
その手刀の威力、エトにしてはそこそこだったが腹部の傷に影響をきたすのには充分だった。
「ごめんごめん、痛かった〜?」
『……ッ、…』
「傷、広がっちゃった?ごめんごめん、
……ふふ、それじゃ私の用はこれだけだから、まったね〜?卵ちゃん」
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____あーあ、くそまずいのこれ
Aは、先程エトにいただいた喰種を食べながら気だるそうに呟く。
本当にまずい。でも、傷が治るから更に食べる。矛盾だな。
『赫包か…確かに自分の赫包って、どこにあんだろ……。』
なんとなく分かってた。
自分の赫子が、変だということを
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レイン - 最後まで読んで「続く」見て、独り言で続けって言っちゃった (2019年1月26日 16時) (レス) id: a956189dd3 (このIDを非表示/違反報告)
ダメ天使 - すごく面白くて一気に読んじゃいました!!続き楽しみにしてます。 (2018年2月8日 10時) (携帯から) (レス) id: 89fc855d6c (このIDを非表示/違反報告)
黒氷雨(プロフ) - 林檎。さん» そそそそ、それは奇跡…いや運命に近いですね!w。ありがとうございます!これからも更新頑張りますので、よろしくお願いします! (2017年7月19日 21時) (レス) id: 5e51351d8b (このIDを非表示/違反報告)
黒氷雨(プロフ) - 稀羅さん» ありがとう!そう言っていただけますと、とても励みになります!頑張ります! (2017年7月19日 21時) (レス) id: 5e51351d8b (このIDを非表示/違反報告)
黒氷雨(プロフ) - 輝夜さん» 最近亀更新ですみませんでした!応援ありがとうございます!これからも更新頑張ります! (2017年7月19日 21時) (レス) id: 5e51351d8b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:黒氷雨 | 作成日時:2014年7月17日 9時