スクールデイズ（3） (ページ10)

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長い1分間ページ10

arok side

今日は朝のHRの後、体育館に移動してジャージに着替える。
体育担当の相葉先生の前で、一年生のA組からC組までのクラスがそれぞれ出席番号順に体育座りを終えたところでチャイムが鳴った。

キーンコーンカーンコーン
チャイムと同時に各クラスの担任もジャージに着替え体育館に入ってきた。

雅「じゃ、今日は予告してた健康診断及び、身体検査からやるよ」

最初の一時間は中学校の時とかにやったことのある検査ばかり。
身長、体重、視力検査、聴覚検査…。

慧「大ちゃん嬉しそうね、身長？」

大「なんで分かったの！？
俺、去年より2cm伸びてた！」

慧「へー、一緒にいるから気づかなかった」

光「チビ！
俺は2.5cm伸びてたぜ！」

大「光くん身長あるから伸びなくていいじゃん！」

慧「もう少しで光に抜かされそう…」

二時間目に突入した。
本来ならシャトルラン、反復横跳びとかをやるんだけど…。

雅「よーし、外に出て！」
グラウンドに再び並ばされる。

翔「今からバディを発表するから、呼ばれた順に2列で並び替えて！
有岡と千賀！」

二「えー、俺千賀とペアがいい！」

翔「二階堂、文句言うな！
次、伊野尾と玉森！」

光「なんっでだよ！」

翔「八乙女、お前もうるさい！
次、恩田と名取！」

どうやら教室での隣の席同士でバディらしい。

大「千賀くん、一緒だね」

千「うん、大ちゃんでいい？」

大「オッケー、千賀で呼ぶね」

翔「…よし、バディ組んだな。
まずはダンスの振り付けはや覚えの測定から！
相葉先生がこれから１分間簡単なの踊るから、しっかり見て覚えて。
その後3組のバディごと覚えたとこまで踊って、相葉先生に違う振りやってもらって、また次のバディ達はそれ覚えての繰り返しね。
ダンス中呼ばれたやつは抜けて、人数減らしていくから」

雅「いきまーす」
相葉先生が曲に合わせて踊り出した。

右足前に、左手挙げて右回りにターンして…。
あれ、足見てたら手の動きが分からなくなった！
あっ、今どんなステップしてた！？

開始数秒でこんがらがる。
１分が経ち、相葉先生がポーズを決めて止まる。

翔「…はい、じゃあ次はお前達の番ね。
有岡千賀、伊野尾玉森、恩田名取！」
待って待って、唐突！

曲が流れだし、焦りながらなんとか思い出していく。

翔「伊野尾、恩田」
どうやら振りを失敗したようだ。
まだ12秒！？

翔「玉森、名取」
数秒後にまた抜ける。

あっやべ、他に気をとられて…！

翔「有岡」
26秒、まだ半分くらいじゃん。

バディの千賀くんは1分踊りきり、拍手が巻き起こった。