スクールデイズ（3） (ページ47)

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結構無謀な挑戦ページ47

yotm side

慧『明日、大ちゃんの誕生日なんだ』

昨夜、伊野ちゃんから電話がかかってきた。

慧『せっかくならサプライズしたいんだけどね、何したらいいか分かんなくて…。
薮、に頼るのはちょっと気がひけるし、髙木はなんかこう不器用そうでさ。
光ならリフォームのデザインとか凄く良かったし、色んな面で器用そうだなと思って』
想いを寄せている人から頼られているんだ。
これほど嬉しいことはない。

それにしても、大ちゃん愛されてんなー。
羨ましい。

光「いいよ！
俺も手伝う」

慧『ありがと！
さっき考えたのは、ケーキ用意しとくのどうかなって。
でも昼食の後大ちゃんは補習だし、放課後は俺が塾あるから時間がないんだよね』

光「確かに、買いに行く時間ないね。
朝教室で食べさせんのもちょっと…」

慧『さすがに昼休憩まで置いとくのは傷みそうで怖いし…』

慧、光「うーん…」
そこである一つの考えが頭に浮かんだ。

光「伊野ちゃん、2人でケーキ作っちゃう？」

慧『買う時間がないのに、どうやって？』

光「明日の朝、早めに家出て材料買い揃えて、家庭科借りようよ。
んで、10分休憩を使って作ろう」

慧『家庭科室、もしも借りられなかったら？』

光「実は、生徒会室に文化祭用の古い冷蔵庫とかオーブン置いてあんの」

慧『さすが生徒会室…(笑)』

無事家庭科室を借りることができ10分休憩の間にメレンゲを必死に泡立ててるときに2人は気づいた。

冷蔵庫があるなら、買ったやつを昼休憩まで保存出来るということに。

慧「ま、手作りのが心こもるよな！」

光「やべー、もうすぐチャイム鳴る！」