スクールデイズ（3） (ページ37)

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先生の得意教科は社会だったらしいページ37

arok side

弁当を食べ終えた俺は、屋上のみんなと別れて社会科資料室の二宮先生のところへ補習に。
ノートに教科書の内容をまとめているところだ。

和「さっきから一人で何にやついてんの？」

大「えへへ、ちょっとさっき嬉しいことがありまして…。
仲間って、良いですよね」

和「な、なんかお前変だな…。
早く書けよ」
二宮先生に明らかにひかれた顔をされたけど、気にしない。

和「“仲間”ねぇ…」
二宮先生が頬杖をつきながら呟いた。

大「二宮先生、というか嵐って、どうして教師になったんですか？」

和「まー、なんだかんだでこの学園が好きだったのと、俺らも優勝するまで苦労したから後輩を支えたいって気持ちからかな」

大「やっぱり優勝って、改めて凄いことなんですよね。
何人かの先輩方と接する機会もあったけど、どのグループも頑張ってる感じがしました。
その中で優勝を勝ち取ったグループは、違う物を持ってるなって」

和「分かってるねぇ。
優勝するための材料として大事な物はスキルだけじゃないからね。
何より、何があっても信じた仲間とひたすら続けることが全て結果に繋がってる。
最初はグループなんざ興味なかったし、教師だって考えてなかったんだけど、気がついたら5人一緒に同じことやってたってわけ」

大「嵐が、本当に好きなんですね」

和「そこそこね、あんま他のやつに言うなよ」
カッコいいなぁ。
薮ちゃんと髙木もさっき言ってくれたけど、自分のグループやメンバーに誇りを持てることって。

他のグループに負けたくない、そんな熱意さえ伝わってきた。
俺ももっとたくさん練習して、Hey!Say!に貢献できるようになるといいな。
もちろん、優勝だけじゃなくて夢は大きくデビューとか。
みんなとデビューできたら、最高な人生だろうな。

和「おい有岡。
感傷に浸るのは構わないけど、鉛筆動かせや」