スクールデイズ（3） (ページ25)

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屋根の上ページ25

arok side

大「薮ちゃん光くん、手伝いにきたー…
って、何してんの？」
部室の扉を開けてみたら、薮ちゃんが光くんの頭を撫でていた。

光「いやー大ちゃんいいところに来たね！
さあ、これ運んでもらおうか！」

大「え？
うん、いいよ」
流されちゃったけど、まぁいっか。

三人で手分けして運んで、数十分後には部室の中は空っぽになった。

雄「とりあえず切り終わったよー」

宏「おっ、ジャストだね。
こっちも今終わったとこ！」

慧「生徒会室からはしご借りてきたよ。
櫻井先生が後で手伝いに来てくれるって！」

大「助かるー！
生徒会室ってほんとになんでもあるよね」

力作業は髙木と俺、細かい作業は光くんと伊野ちゃん、図面を見ながらの指示や雑務は薮ちゃんで分担して、リフォームをしていく。

雄「ひゃー、小さい小屋でも屋根の上だと高いね！
有岡くんは平気な方？」

大「うん！
伊野ちゃんだったらめっちゃ騒いでたと思う。
あ、この板重っ！」
足元がふらつく。
髙木がとっさに俺を抱いて支える。

雄「気をつけてよ、有岡くん」
俺から離れて板の反対側を持ち上げた。

びっくりした…。
髙木、ナヨナヨしてそうな感じなのに、力は結構強い。

慧「ドリル行っきまーす！」
ガガガガガガガガ

光「よし、こっちネジ打った。
次はー？」

宏「室内の床！
ほら、ここのさ…痛っ！
釘踏んだー！」

慧「なんで靴脱いで入ってきたの！？」

宏「靴だと床汚れるじゃん！
ソファーとかも置きたいからスリッパ買おうよ」

光「お前ここに住むの！？」

慧「どうせ後で掃除するし、素足は危ないって！」

光「しっかりしろよ最年長！」

宏「うへへ…」
下から薮ちゃんのポンコツな一面が出ているらしい。
普段しっかりしてるからちょっと意外かも…。

翔「おー、やってるね！」

大、雄「櫻井先生！」

翔「え、髙木も有岡もよくそんな高いところで平気でいられるね」

雄「俺は平気じゃないっす」

翔「だろうな！
髙木は去年屋上に連れてったときも怖がってたもんな」

大「屋上に！？
髙木何やらかしたの！？」

雄「いや、やらかした訳ではないんだけど…。
櫻井先生は、去年は薮くんと俺のクラス1-Aの担任だったんだよ」

大「そうなんだ！」

翔「最近2-C担任の松潤から話聞いてるよ！
ちゃんと授業出席するようになったんだってな。
先生嬉しいよ」

雄「恥ずかしいっす」

翔「有岡、お前は社会科のニノに可愛がられてるんだって？
お前もちゃんと授業受けろよ！」

大「はーい」

嵐の先生方って、仲良いな！