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「……何か」
「あ、いえ。特には」
尚を見詰め過ぎたせいで、彼から怪訝な視線が返ってきてしまった。これ以上彼の仕事の邪魔をするわけにもいかないし、このまま探り探り話をしていてどこかで襤褸が出てしまっても大変だ。それに、私は今とてつもなくお腹が空いている。さっさとこの場から退散してしまおう。そう思って口を開こうとするが、先に「弦巻先生」と声を発した尚に遮られてしまう。
「もう案内は結構です。大体の把握はできましたので」
「あ、そうですか。……それじゃあ私は、循環器外科に戻りますね。……夜衣先生、失礼します」
「あ、うん。お疲れ様」
私たちに頭を下げた比奈先生は、その場から離れて行ってしまう。その流れに便乗して私も食堂へと向かおうと尚に会釈をするが、「夜衣先生」と呼び止められてしまう。
「……はい」
「この後、少しお時間はありますか？」
「えぇ……ランチを食べながらでもよければ」
「ふっ、そんなに腹が減ってるのか」
仕事中の仮面が剥がれ、口元に僅かな笑みを浮かべる尚に胸が高鳴る。「……ちくしょう、格好いい」と小声で悪態をつけば、「ランチ、ご一緒しても構いませんか？」と食堂ではない方を首で示された。
「……奢りですか？」
「奢りです。行きますよ」
そう言って、機嫌よさそうにエレベーターへと向かう尚を慌てて追いかける。乗り込んだ先、彼と私の肩が触れ合うまであと数秒──。
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はろ。(プロフ) - 最高すぎます、、、、、！！！！！はやく続きぐみたいです\(//∇//)\楽しみにしてます！！ (1月19日 14時) (
レス) @page34 id: 62d86a6ae1 (このIDを非表示/違反報告)
キョンシー(プロフ) - さいこーです！更新楽しみに待ってます！！ (1月11日 16時) (レス) @page18 id: 84d2022181 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：皐月 | 作成日時：2024年1月5日 8時
