36。酒の席カミングアウト ページ39
ーー夜の酒ーー
Aはかなり酒に強い。というかザルだ。それとは相反し、蛇姫は弱い様だ。さっきから机に頭を擦り付けてごにょごにょと島について教えていた。
シンはトランクの中でお留守番だ。
『うんうん、なるほど旦那ね。女だらけなのに男は何処から調達したのか不思議だったんだよね。そういう仕組み。
なるほど興味深い。』
蛇姫「酒も入って…言いやすくなったから言うが…。
先程友がと、言ったが、それはわらわのことじゃぁ。わらわぬぉ、背中に跡があるぅ。ろうしても消したい…。できるぅか？」
『ほーん？あのあまなんちゃらね。よく知らんが』
ベロンベロンに酔っ払った蛇姫は、呂律が分かりやすい酔っ払いの様になっている。うん。わかりやすく酔っ払い。
蛇姫「Aは竜の蹄をしらぬぅのか？！」
『しらん。』
蛇姫「そぅかぁ…。しかし、この世に生きていれば1度は耳にする単語じゃと思ぅが…。」
『そりゃそうだろ。だって私はこの世界の外から来た。でんでん虫？も一昨日知った。』
そこから蛇姫はぽつりぽつりと過去の話を騙り出した。どんな目にあったのか、妹たちの跡も消し去りたい。
わらわにはどうしてもその薬が必要だと。
『ふぅん。まるでゴルゴン三姉妹のような絆だな、憧れる。いいよ、一番いい薬をやろう。』
その返事を聞いたのか聞けなかったのか。蛇姫はすやすやと寝息をたてた。
ーーー
次の日薬を渡し、A達はルスカイナ島へとハンコックに送り届けてもらった。
親友との別れを惜しむようにハンコックは寂しげに手を振っていたが、時折そちらを訪ねると言えば幸せそうに笑った。
どうやらAはハンコックの中で忌々しい跡を消し去ってくれた恩人からランクアップして、マブダチ(最高の)に変わったらしい。
何か知らんが良かった。
蛇姫「また何時でも頼るのじゃぞー！シンが役に立たなくなったらわらわを呼べー！」
可愛い。後ろのどす黒い顔をしたシンが居なければ私は笑顔で手を振り返しただろうに。
まぁ、ほほの筋肉が疲れるので2秒が限界だけど。
シン「先生、早く。早く調査に行きましょう？ね？ね？？」
怖い、背中をグイグイ押してくる。ちょっと痛い位だ。
この後、まだ跡が消えないハンコックの背中を見たルフィがとんでもないことになるのだが。Aは植物採集and研究で知る由もない。
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目口じびか(プロフ) - 九尾 シヨさん» いえいえこちらこそ！数が少なかったので作りました！欲望のままに書いてます！！ありがとうございます！！がんばりまーす！ (2019年7月8日 0時) (
レス) id: dfd06f89d6 (このIDを非表示/違反報告)
九尾 シヨ(プロフ) - すごく面白い作品ですね！ ハリーポッターとワンピースのコラボみて見たかったのですごく嬉しいです！これからも頑張ってください！ (2019年2月22日 16時) (レス) id: 68aec8586a (このIDを非表示/違反報告)
かに(プロフ) - Mayaさん» Thanks you !! (2019年2月19日 1時) (レス) id: dfd06f89d6 (このIDを非表示/違反報告)
Maya - I love it (2019年2月18日 23時) (レス) id: 63b96624ad (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：じびか | 作成日時：2019年1月31日 22時
