【SERVAMP】嘘が嫌いな嘘つきと白の演者

友達 ページ18

文化祭当日。桜哉に一言、ギャルソン着てくれば？とだけ書き置きを残して学校へ出発した。
今日の私の仕事は主に調理係。裏方だし桜哉が来ても会うことはないと思うが、まあ会いたがっているのは城田くん達なのだし別に私はいいやと思う。

………ギャルソン、着てくるかな。

もし本当に着てきたら城田くんどう思うのかなあ、今日期待しているのはそこだけだ。


「あ、江宮さん！ちょっとこっち手伝ってくれないかな？」

『あ、うん。何を作ってるの？』

同じ調理係の女子に声を掛けられた。
　どうやら準備に手間取っているようだ。早くもエプロンに少し粉が見えるところ、焦ってしまったのか。

「えっとね……」



　……私は桜哉が心配していることを知っている。やっぱり相談された身としては、二人のことが気になるというもの。きっとそれ以上のものは何もない。

二人は友達でいられるのかな？

　思って、しかしすぐに心配ないか、と笑った。
まあ、城田くんなら大丈夫だろう。
むしろそうでなきゃ困る。

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