非日常 16 ページ30
今日も日課のスパイディとパトロール。もうすぐ帰る時間だけど、珍しくデッドプールが来なかった。何か依頼でも入ったか…？まぁ殺 しをしなければそれでいいんだけど。
「それではスパイディ。そろそろ帰ります」
「うん、今日もお疲れ様スター。…」
スパイディがそわっと体を揺らす。視線が定まらずきょろきょろと辺りを見回しているし手も組んだり降ろしたりと落ち着きがない。俺は首を傾げながらスパイディに声をかけた。
「スパイディ？俺に何か…」
「あ、えっと…うん…その…」
そわそわと落ち着きがないままどもるスパイディ。こんなスパイディ見たことないな…レアだな…と思いながらスパイディが話してくれるのを待つ。…ことにしたが一向に話し始めないのでなんだか不安になってきた。
「えっと…俺何かしちゃいました？」
「ちがっ…あのさ、前に素顔の状態で普通の友達として会いたいって話したの…覚えてる？」
「…ッ！もちろん！！」
スパイディに抱き着きながら大声で返事をする。小さく「もう夜遅いから静かにッ」と怒られてしまったけどそれでも顔は締まらない。ニヤニヤと口角が緩んでいるのが分かる。
「スパイディ…覚えててくれたんですね！」
「僕から言ったんだから覚えてるよ。それでさ、その…パトロールがあるから長くは無理だけど、明日パトロールの時間一時間ずらしてその分一緒に遊ばない？」
「もちろんっ…もちろんですスパイディ！！俺、めっちゃ楽しみにしてます！！どこで会いますか！？何時に！？あ、俺髪赤いから分かりやすいと思いますけどカバンにスパイディのキーホルダー付けてきますね！！スパイディはどんな服で…」
「ストップ！落ち着いてスター！喜んでくれるのは嬉しいけど…」
「あっすいません…ッ」
ぱっとスパイディから離れる。全力で抱き締めてしまった…恥ずかしい…。…筋肉凄かったなさすがスパイディカッコいいです。
「学校教えてくれれば僕が迎えに行くよ。学校どこだっけ？」
「そんなっ…申し訳ないですよ！！」
「いいんだよ、僕が迎えに行きたいだけだから」
…なんだろう、この…スパイディの発言。スパダリというかできる彼氏の台詞というか…全力で彼女を甘やかす彼氏の台詞…いやっ、別に意識してるわけじゃないけど！！
「そ、それじゃぁ…お言葉に甘えさせてもらいます…」
「うん！」
その後学校の名前と講義が終わる時間を伝えて解散となった。明日…楽しみだ。
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マァｧ - めちゃくちゃ好きだ…更新もうないのかな… (2021年5月7日 15時) (
レス) id: c48c2f524b (このIDを非表示/違反報告)
ニッコリ - 大好きです！！！すごく面白くて、素敵な物語で、続きが楽しみです！ (2021年4月8日 3時) (レス) id: 6e64ed9b4d (このIDを非表示/違反報告)
茄子猫 - なななな…なんこれめっさ好き…続き、続きが欲しいんじゃ〜！ (2020年7月25日 2時) (レス) id: 7d10cbdb72 (このIDを非表示/違反報告)
荒木田@夢主書くよ(プロフ) - 好きです、、スパイダーマンとデッドプールの小説ってあまり多くないし、尚且つ男主なので本当に楽しく読まさせてもらってます。無理をなさらない程度に更新頑張ってください！ (2019年7月24日 17時) (レス) id: 9bcfcfc66f (このIDを非表示/違反報告)
朝霧(プロフ) - めちゃめちゃ面白いです…！更新は自分のペースで良いので無理せずに…！！応援してます！！！ (2019年6月2日 23時) (レス) id: 9427ebaf7e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Rio | 作成日時：2019年1月6日 2時
