非日常 15 ページ27
無事スパイディのグッズを買うことが出来て満足。どうしよう、保管しておきたいけどシャーペンとかは使いたい...!次は保管用も買おう!!
1人でワクワクと次の予定を立てていると、ウェイドからひとつの袋を渡された。
「...?なに、ウェイド」
「俺ちゃんからエルドにプレゼント!」
袋はいまさっき出てきたヒーローグッズ専門店のものだ。なんだろう...と少し期待しながら袋の中身を見た。
「...これ!」
「エルド欲しがってただろ?これなら絶対喜んでくれると思って!」
「嬉しい...けど、こんなに高いもの受け取れない」
ウェイドから貰ったのはスパイディのフィギュア。高くて手がつけられなかったあれだ。ちょっとしたものなら喜んで受け取るが、これは少し値を張りすぎている。受け取るには申し訳ない。
「俺ちゃんなんかと友達になってくれたお礼だ。受けってくれ、エルドちゃん?」
「...ッ、それなら、尚更受け取れないよ」
「...なんで」
「俺はウェイドにこういうものを買って欲しくて友達になったわけじゃないし、俺だってウェイドと友達になりたかったからあの時にOKしたんだ。お礼なんていらない」
グッとウェイドに袋ごとフィギュアを押し付ける。もちろん貰えたら嬉しいけど、ウェイドと友達になったのはこういうものを買ってもらうためじゃないんだ。
絶対に意見は曲げないとウェイドを見上げていると、ウェイドは目深にかぶったフードをさらにかぶり完全に顔を隠した。
「俺ちゃん、本っ当にエルドのそういうところ大好き」
「...ありがとう、俺も嫌いじゃないよ、ウェイドのこと」
「そこは好きって言ってくれていいのに!」
ムスッとしながら、フィギュアを受け取ろうとしないウェイド。どうしようかとウェイドを見上げる。
「それはプレゼントだ。パトロールを頑張ってるご褒美」
「それでも高いって。これから少しずつ返していくよ。」
「気にしなくていいのに!律儀なエルド可愛い!」
抱きつこうとしてくるウェイドを避けながら時間を確認すると、そろそろパトロールの時間。
「時間切れだ、ウェイド」
「え、もう?ちぇ〜もっと遊びたかったのに〜」
「また誘ってよ、暇な時に。楽しかったしウェイドとの休日も悪くないね」
「...!じゃぁ!次の暇な時間...!!」
「考えておくよ。それじゃ、またヒーローの時に」
ウェイドを置いて自宅へと急ぐ。
さぁ、着替えてヒーローの時間だ。モンスターボーイが、今日も街の平和を守るぞ。
予告編2(ネタばかり浮かびます...)→←予告編(こんな話書きたいなぁ...)
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マァァ - めちゃくちゃ好きだ…更新もうないのかな… (2021年5月7日 15時) (レス) id: c48c2f524b (このIDを非表示/違反報告)
ニッコリ - 大好きです!!!すごく面白くて、素敵な物語で、続きが楽しみです! (2021年4月8日 3時) (レス) id: 6e64ed9b4d (このIDを非表示/違反報告)
茄子猫 - なななな…なんこれめっさ好き…続き、続きが欲しいんじゃ〜! (2020年7月25日 2時) (レス) id: 7d10cbdb72 (このIDを非表示/違反報告)
荒木田@夢主書くよ(プロフ) - 好きです、、スパイダーマンとデッドプールの小説ってあまり多くないし、尚且つ男主なので本当に楽しく読まさせてもらってます。無理をなさらない程度に更新頑張ってください! (2019年7月24日 17時) (レス) id: 9bcfcfc66f (このIDを非表示/違反報告)
朝霧(プロフ) - めちゃめちゃ面白いです…!更新は自分のペースで良いので無理せずに…!!応援してます!!! (2019年6月2日 23時) (レス) id: 9427ebaf7e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Rio | 作成日時:2019年1月6日 2時