非日常 10 ページ20
今日は早めに学校が終わり、昼頃には解散した。さて、どうするか。スパイディがパトロールを始めるまでどう暇を潰そうかと悩んでいると、後ろから肩を叩かれた。振り返るといつも一緒にいるメンバーだった。
「なんだよ?」
「エルドいつも用事があるって言って即帰っちゃうだろ?今日くらいは遊ぼうぜ!」
「...ん〜、まぁ良いけど。夕方には帰るからな」
「了解!エルドと遊ぶの久しぶりだな!」
いつものメンバー3人とともに外へと向かう。ゲーセン行きたいとかまず腹ごしらえにハンバーガー食いたいとか色々話しながら門へと向かうと、人だかりができていることに気づいた。いや、ある意味群がってるけど遠巻きに様子を伺ってるみたいな...
「なんだ?」
「なんか人集まってんな。誰か来てんのか?」
自慢の視力で人だかりの中心を見てみると...すぐその人物に気がついた。身体がでかくてフードを目深にかぶっている...俺の友達。
向こうも俺に気付いたようで、フードで隠れてる顔をパッと明るくさせながらこっちに駆け寄ってきた。...なんか、あれだ。飼い主を見つけた大型犬みたいでなんか可愛いかもしれない。
「エルド〜!迎えに来たぜマイハニー!」
「...ウェイド、俺ここに通ってることも今日早く終わることも言ってなかったはずなんだけど」
「俺ちゃんの情報収集能力なめんなよ?本気を出せばどんなことだって調べあげられる自信あるぜ?」
「あ〜うん。ウェイドはそういうやつだったな」
くっついてくるウェイドの背中をよしよしと撫でる。凄い、犬の尻尾が見えるなんでだろう。
俺とウェイドで話していると、後ろで様子を見ていた友達が声をかけてきた。
「エルド...その人は...?」
「ん?あ〜、俺の友達」
「でも年全然違うし...どこで知り合ったんだよ?」
「俺ちゃんが死にそうになったところをエルドに助けられて、命の恩人の名前を知りたかったから聞いたんだよ。それから俺ちゃん達はアメイジングフレンドになったってわけ」
「んんんんんんんんまぁそんな感じ」
語尾にハートが着きそうなほどデレデレしながら言うウェイドの言葉につい否定の言葉を言いそうになったが言ったら言ったで問い詰められそうなのでやめておく。
にしてもなんでここにウェイドが...
「ん?あぁ、まだ言ってなかったな」
俺の心の声に反応したウェイド。心読むのやめてよという前に、ウェイドが衝撃的な言葉を発した。
「俺ちゃんとデートしようぜ、エルド」
「...は?」
121人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
マァァ - めちゃくちゃ好きだ…更新もうないのかな… (2021年5月7日 15時) (レス) id: c48c2f524b (このIDを非表示/違反報告)
ニッコリ - 大好きです!!!すごく面白くて、素敵な物語で、続きが楽しみです! (2021年4月8日 3時) (レス) id: 6e64ed9b4d (このIDを非表示/違反報告)
茄子猫 - なななな…なんこれめっさ好き…続き、続きが欲しいんじゃ〜! (2020年7月25日 2時) (レス) id: 7d10cbdb72 (このIDを非表示/違反報告)
荒木田@夢主書くよ(プロフ) - 好きです、、スパイダーマンとデッドプールの小説ってあまり多くないし、尚且つ男主なので本当に楽しく読まさせてもらってます。無理をなさらない程度に更新頑張ってください! (2019年7月24日 17時) (レス) id: 9bcfcfc66f (このIDを非表示/違反報告)
朝霧(プロフ) - めちゃめちゃ面白いです…!更新は自分のペースで良いので無理せずに…!!応援してます!!! (2019年6月2日 23時) (レス) id: 9427ebaf7e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:Rio | 作成日時:2019年1月6日 2時