非日常 番外編2(後編)(死ネタ) ページ19
「スターボーイ、お前にはわかんねぇよ。…俺ちゃん、できれば子供は殺.したくないんだよね」
あぁ…こんな状況で、そんなことを言うのか。デッドプール…お前の言い分なんて関係ない。ヒーローを殺.しまくってるお前は間違いなく、俺達ヒーローの敵だ。
スパイディの身体を丁寧に下ろし、立ち上がる。デッドプールも俺が戦う気だと察し、小さくため息を吐いた。
「これから長い命を無駄にするもんじゃないぜ、スターボーイ」
「うるせぇ…俺はモンスターボーイだデッドプール。馴れ馴れしく呼ぶな敵がッ」
「…友達から敵に、降格か。ま、いいけど」
この戦い、言ってしまえば俺に勝ち目はない。スパイディみたいに蜘蛛の糸出したり、アイアンマンみたいにビーム出せたりするわけでもない。殴る蹴るだけの俺に、勝ち目なんてあるわけないんだ。すぐそっちに行きますスパイディ、早く来すぎ！！って怒られそうだな。
小さく笑みを浮かべて、デッドプールに殴りかかった。避けられる。デッドプールも刀を使って応戦してくるが、両手首を蹴り上げて刀を離した時に遠くに蹴り飛ばした。その勢いのまま殴りかかったがこれはいなされて体勢を崩される。デッドプールの膝が鳩尾に入り、急き込んでる最中に顔面を殴られ吹っ飛ばされた。
「痛いなぁ…」
じわじわと引いて行く痛みを感じながら、小さく呟く。傷は治るけど、流石に致命傷負ったら死.ぬかなぁ…
ぐったりと地面に身体を預けたまま、デッドプールが近付いてくるのを待つ。俺の身体を跨ぐように立つデッドプールを見上げると、俺の眉間に銃口を向けるのが見えた。体が動かないわけではない。やろうと思えばこのまま男の急所を蹴り上げることも簡単にできるだろう。でも、そんな気力が無い。
俺はマスクの下で薄く笑みを浮かべて口を開いた。
「一発で頼むよ」
「…」
「じわじわ傷が治ったら嫌だし、痛いし。死.ねるかわかんないけど…多分死.ねる」
「…」
「…あのさ、デッドプール。…デップー、何でこんなことをしてるかわかんないけど…無茶だけはするなよ」
「最後まであまちゃんだな、スターボーイ。…エルド」
「ははっ、名前呼んでくれた。スパイディ殺したのは許せないけど…どうせ俺も死.ぬし。それなら怒るだけ無駄かなって」
「そうか…」
デップーは一度強く拳銃を握り締めて、俺を見た。
「おやすみスターボーイ」
「おやすみ、デップー」
一つの発砲音が、その空間に響いた。
非日常 10→←非日常 番外編2(前編):(＊死ネタ・グロ注意)
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マァｧ - めちゃくちゃ好きだ…更新もうないのかな… (2021年5月7日 15時) (
レス) id: c48c2f524b (このIDを非表示/違反報告)
ニッコリ - 大好きです！！！すごく面白くて、素敵な物語で、続きが楽しみです！ (2021年4月8日 3時) (レス) id: 6e64ed9b4d (このIDを非表示/違反報告)
茄子猫 - なななな…なんこれめっさ好き…続き、続きが欲しいんじゃ〜！ (2020年7月25日 2時) (レス) id: 7d10cbdb72 (このIDを非表示/違反報告)
荒木田@夢主書くよ(プロフ) - 好きです、、スパイダーマンとデッドプールの小説ってあまり多くないし、尚且つ男主なので本当に楽しく読まさせてもらってます。無理をなさらない程度に更新頑張ってください！ (2019年7月24日 17時) (レス) id: 9bcfcfc66f (このIDを非表示/違反報告)
朝霧(プロフ) - めちゃめちゃ面白いです…！更新は自分のペースで良いので無理せずに…！！応援してます！！！ (2019年6月2日 23時) (レス) id: 9427ebaf7e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Rio | 作成日時：2019年1月6日 2時
