非日常 4(前編) ページ8
いつも通りパトロールが終わり、そろそろ帰ろうか〜とスパイディに声をかけられた時聞き覚えのある声がそれを遮った
「スパイディ!スターボーイ!!俺ちゃんが大好きな2人に差し入れ持ってきたぜ!!!」
「僕達そろそろ帰るんだけど」
「デップー本当タイミング...」
またもや「構って!!!」と飛びついてきたデップーの腹に蹴りを食らわしてやり過ごす。実際に抱き着かれるとしばらく離れてもらえないから面倒くさいんだ。
それにしても差し入れとは...?
「デップー、何持ってきたの?」
「ジュースとお菓子!!スターボーイはティーンだからな。お酒飲むならちゃんと成人してからじゃないとスパイディに怒られるぞ!!!」
「別にお酒飲みたいわけじゃないけど」
「デッドプールがまともな事言ってる...」
スパイディが地味に失礼な発言をしているが全面的に同意だ。あのデップーがまともな事言ってる...
そっか〜この中でまだティーンなの俺だけか...なんか悔しい...
「とりあえず、差し入れありがとうデップー。一緒に食べよう」
「俺ちゃんも混ざっていいの!?」
「デップーが買ってきたんだからデップーが食べるのは当たり前だろ?」
「スパイディ、この子なんなの。天使なの?」
「お前の言いたいことはわかるけどさすがに天使は引く」
スパイディ、せめて岩塩対応を粗塩対応に変えてあげたらどうですか。まぁそういう対応されても仕方ないことしてるけどデップー。
「オレンジ味とイチゴ味あるけどどっちが良い?」
「あ、俺オレンジがいい。良いですか?スパイディ」
「それは別にいいけどデッドプールにはタメで僕には敬語なのなんか納得いかない」
「デップーは話し相手であって尊敬している人ではないので」
「あれ?スターボーイにとって俺ちゃん友達じゃないの?」
「まだ友達には格上げされてない」
缶のプルタブをカシュっと開けて1口飲む。オレンジの炭酸って美味しいよね。フゥと小さく一息つくと同時に、ひとつの違和感を感じた。
「...デップー」
「なに?」
「これ、炭酸ジュースだよね?」
「...うん、どうした?」
「...なんでもない」
味に微妙に違和感があった気がするのだが...気の所為だったのだろうか。
この時に気付いていれば、あんなことにはならなかったというのに...
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マァァ - めちゃくちゃ好きだ…更新もうないのかな… (2021年5月7日 15時) (レス) id: c48c2f524b (このIDを非表示/違反報告)
ニッコリ - 大好きです!!!すごく面白くて、素敵な物語で、続きが楽しみです! (2021年4月8日 3時) (レス) id: 6e64ed9b4d (このIDを非表示/違反報告)
茄子猫 - なななな…なんこれめっさ好き…続き、続きが欲しいんじゃ〜! (2020年7月25日 2時) (レス) id: 7d10cbdb72 (このIDを非表示/違反報告)
荒木田@夢主書くよ(プロフ) - 好きです、、スパイダーマンとデッドプールの小説ってあまり多くないし、尚且つ男主なので本当に楽しく読まさせてもらってます。無理をなさらない程度に更新頑張ってください! (2019年7月24日 17時) (レス) id: 9bcfcfc66f (このIDを非表示/違反報告)
朝霧(プロフ) - めちゃめちゃ面白いです…!更新は自分のペースで良いので無理せずに…!!応援してます!!! (2019年6月2日 23時) (レス) id: 9427ebaf7e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Rio | 作成日時:2019年1月6日 2時