非日常 3(前編) ページ6
昨日はあのまま放置してスパイディとパトロールして帰った。そして今日…
「なんでスパイディはいないのにお前はいるのさ」
「さぁな。忙しいんだろ。お前と違ってな」
「テメェには言われたくねぇよ殺 人鬼」
「うるせぇよガキ」
俺、コイツと仲良くなれる気がしない。そんな時、ピリッと嫌な予感が走った。本能のまま、嫌な予感がした方へと走る。そして、すぐ後ろに何かの気配。
「…なんでついてくんだよデッドプール」
「お前に何かあったら俺ちゃんがスパイディになんか言われんだろ!」
「はっ、テメェに守られるほど落ちぶれてねぇよ」
「お前俺ちゃんに対しての対応スパイディと違いすぎない!?」
「なんで犯罪者に敬意を表さなきゃいけないんだ?」
わざわざ合わせる必要はないなとスピードを上げる。後ろから「はえぇなおい!!」と聞こえたがそれも無視。嫌な予感がした場所へと足を運ぶと…ビンゴ。敵だ。しかも、なかなか厄介そうな奴等。
「なぁ…お前らなにしてんの?トラックに詰めてるのは…なぁに?」
トラックに何かを積んでいる不審者。爆薬?麻薬?そんな感じかな?それとももっと違う、こういう奴らに必要な物?わからないけど…ぶっ飛ばせばいいか。丁度、相手側も一気にきたし。
「来いよ悪党…一気に蹴散らしてやるから!」
律儀に目の前から来るやつには鳩尾に一発、ちゃぁんと死なない程度に手加減して殴り飛ばす。壁に叩きつけられてそのまま壁壊れたけど大丈夫だよね。
其の儘また一人、二人と拳と蹴りで沈めていく。人数は全員で6人…?楽勝だね。最後の一人を沈めてから小さく息を吐く。トラックの中身を確認しようと手を伸ばした時、後ろからパァンッという発砲音。すぐに傷が治るとはいえ、撃たれると痛いんだよなぁ…とぎゅっと固く目を瞑る。でも、痛みはいつまでたっても来ない。ゆっくり目を開けると、目の前には俺より一回りも二回りも大きい影。
「っ…デッドプール!?」
「スパイディの弟分は、どうやら油断しやすいみたいだな?」
腹から血を流しているデッドプールに、つい顔を顰める。俺が油断したせいで、デッドプールが怪我をした。昨日スパイディからヒーリング・ファクターの事を聞き、しかも不死だということも聞いた。だとしても…俺は俯き、唇を噛み締めた。
「…勘違いすんなよ。テメェに何かあったらスパイディが」
「悪い…っ、ごめんデッドプール
痛い…よな…」
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マァァ - めちゃくちゃ好きだ…更新もうないのかな… (2021年5月7日 15時) (レス) id: c48c2f524b (このIDを非表示/違反報告)
ニッコリ - 大好きです!!!すごく面白くて、素敵な物語で、続きが楽しみです! (2021年4月8日 3時) (レス) id: 6e64ed9b4d (このIDを非表示/違反報告)
茄子猫 - なななな…なんこれめっさ好き…続き、続きが欲しいんじゃ〜! (2020年7月25日 2時) (レス) id: 7d10cbdb72 (このIDを非表示/違反報告)
荒木田@夢主書くよ(プロフ) - 好きです、、スパイダーマンとデッドプールの小説ってあまり多くないし、尚且つ男主なので本当に楽しく読まさせてもらってます。無理をなさらない程度に更新頑張ってください! (2019年7月24日 17時) (レス) id: 9bcfcfc66f (このIDを非表示/違反報告)
朝霧(プロフ) - めちゃめちゃ面白いです…!更新は自分のペースで良いので無理せずに…!!応援してます!!! (2019年6月2日 23時) (レス) id: 9427ebaf7e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Rio | 作成日時:2019年1月6日 2時