非日常 1 ページ3
スパイディとのパトロールを終えて、ビルの屋上でホットドッグを食べていた。さすがスパイディオススメのお店、めちゃ美味い
「スターは高校生だよね。学校ではどんな感じなの？」
マスクを鼻のあたりまで上げてホットドッグにかぶりついているスパイディに問われる。
スターとは、モンスターボーイからとった俺の愛称だ。よくこんな酷い名前からそんな綺麗な愛称が思いつくものだ。尊敬しますスパイディ。
「どうもなにも...至って普通の学生ですよ。勉強が苦手で運動だけが取り柄の脳筋です。まぁ...友達はそれなりに居るし、それなりに充実した学校生活をおくらせてもらってます」
「敬語じゃなくていいって言ってるのに...。でも、そっか。昔の僕とは違うね」
昔のスパイディとは違う？どういうことだろう。こんなにかっこよくて強くて話が面白くて、女の人にモテそうな人なのに。普段も隠しきれない頭の良さが出ているし、むしろ完璧じゃないか
本当に尊敬しますスパイディ
「スパイディみたいにかっこよくて強い人が何を言ってるんですか！...もしやいい人過ぎて近付きがたいとか...。それは分かる、俺も今隣にいるだけで暗 殺されるんじゃないかって怖いし」
「暗 殺なんてされないから落ち着いて食べなよ。飲み物いる？」
「あ、貰います」
スパイディから貰った飲み物を1口飲む。あ、コーラだ。ホットドッグを食べ終えて一息付く。スパイディも食べ終えたようでマスクを元に戻していた。
...スパイディの素顔が気にならない訳では無い。でも、こういうヒーローは素顔を見ない、見てはいけないと言うような暗黙のルールがある。
実際にスパイディも俺の素顔気になってるみたいだし。
「...いつか、普通に会ってみたいね」
「え？」
「マスク越しじゃなくてさ、素顔で。僕はスターのこと気に入ってるし、ヒーロー同士ってだけじゃなくて、普通の友達として会ってみたい」
「...ｯ！？」
今、スパイディはなんて言った？気に入ってる？ヒーロー同士じゃなくて、友達として？
つい俯いて、フルっと肩を震わせる。スパイディはそんな俺を見て、慌てて口を開いた。
「そ、そうだよね。僕達はヒーローであって、協力関係ってだけで友達じゃ」
「...ですか？」
「え？」
言葉が零れ、スパイディの話を遮ってしまった。土下座したいところだけど、だって...
「と、友達って...思ってくれてるんですか？」
「...もちろんだよ」
スパイディが、マスク越しで笑った。
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マァｧ - めちゃくちゃ好きだ…更新もうないのかな… (2021年5月7日 15時) (
レス) id: c48c2f524b (このIDを非表示/違反報告)
ニッコリ - 大好きです！！！すごく面白くて、素敵な物語で、続きが楽しみです！ (2021年4月8日 3時) (レス) id: 6e64ed9b4d (このIDを非表示/違反報告)
茄子猫 - なななな…なんこれめっさ好き…続き、続きが欲しいんじゃ〜！ (2020年7月25日 2時) (レス) id: 7d10cbdb72 (このIDを非表示/違反報告)
荒木田@夢主書くよ(プロフ) - 好きです、、スパイダーマンとデッドプールの小説ってあまり多くないし、尚且つ男主なので本当に楽しく読まさせてもらってます。無理をなさらない程度に更新頑張ってください！ (2019年7月24日 17時) (レス) id: 9bcfcfc66f (このIDを非表示/違反報告)
朝霧(プロフ) - めちゃめちゃ面白いです…！更新は自分のペースで良いので無理せずに…！！応援してます！！！ (2019年6月2日 23時) (レス) id: 9427ebaf7e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Rio | 作成日時：2019年1月6日 2時
