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席に座ると歩美となぜかコナンが私を挟んで座り、向かいに元太、哀ちゃん、光彦で座っていた。ん〜、これは盗聴器とか発信機とかつけられちゃうのかな〜
ま、帰る時どさくさに紛れて壊せばいいか。そんなことを考えていると歩美に声をかけられた。
「Aちゃんの叔父さんって安室さんだったんだね!!」
「うん、なんか毛利探偵に弟子入りしたいから近い職場がいいって…」
「本当に自由なんだね安室さん。…そうは見えないけど」
すこし視線を鋭くしたコナン。疑ってる、疑ってるねぇ。そんなに疑われても私は本当に黒の組織と関係ないからボロ出そうにも出せないんだな。…あ、でも黒の組織自体は知ってるからボロでそう。
「そうは見えないって言われても、本当にそうだから何とも…。叔父さんは意外とそういう人よ」
「ふ〜ん…」
めっちゃ目が怖いよコナン…
なんだか居心地悪いとそわそわしていると、零さんがオレンジジュースとハムサンドを持って席に来た。わぁい救世主。
「お待たせ、A。オレンジジュースとハムサンド持ってきたよ」
「ありがと叔父さん。叔父さんが作ったハムサンドが人気って聞いてからずっと食べたかったんだ」
「ふふっ、召し上がれ」
安室透の営業スマイルもとっても好きです。その笑顔に少し見惚れてからハムサンドに齧り付く。
ふわふわのパンにしゃきしゃきのレタス。これは…まさに美味。人気出るわけだわ…
「美味しいなにこれ」
「本当かい?よかった」
「サンドイッチって何でも好きだけど、今まで食べた中で格別。家でも作ってよ、叔父さん」
「いいよ、喜んで」
零さんと楽しく会話していると、コナンが零さんに話しかけた。あ、疑われてたの忘れてた。私マジで黒の組織と関係ないんだけどさ。ん?もしかして…むしろ壊さないでそのままつけといたほうがいいのかな?それで一日だけ叔父さんと姪の関係で過ごそうか。そしてら疑い晴れるよね?
「ねぇ安室さん、Aのお父さんとお母さんってどうしたの?」
「え…」
零さんはハムサンドに齧り付いてる私をチラッと一瞥して口をつぐんで俯いた。私は一応気付かないふりして無邪気にハムサンドを食べ続ける。この方が詳しい事を知らされていない姪と隠し通そうとしてるおじさんが出来上がるでしょ?
「えっと…遠いところでお仕事してるんだ。それで、僕がAを預かってるんだよ」
言いずらそうにして、がんばって言い訳を考えた体を装う。…零さん、演技上手い
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ねるねるねるね(プロフ) - すごい好みの小説です!即お気に入りしました!更新楽しみにしてます!頑張ってください!(o^^o) (2018年5月23日 0時) (レス) id: e6eb4025e0 (このIDを非表示/違反報告)
ココア - 面白いです!更新楽しみにしています。頑張って下さい! (2018年5月3日 8時) (レス) id: a929515178 (このIDを非表示/違反報告)
夕夏(プロフ) - この小説大好きです!更新楽しみに待ってます!頑張ってください! (2017年8月23日 0時) (レス) id: 063fb69e80 (このIDを非表示/違反報告)
はるき - とても面白くて一気に読んでしまいました。更新頑張ってください! (2017年8月22日 13時) (レス) id: d7726ccc6d (このIDを非表示/違反報告)
美空 - 続きが気になります。ゆっくりでかまいませんので無理せず更新頑張ってください。楽しみにしてます!お買い物で普段とは違う降谷さんが見れてうれしいです! (2017年8月16日 19時) (レス) id: 611dba761a (このIDを非表示/違反報告)
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