組織の疑い １ ページ29
約束したし、少年探偵団の皆と帰ることになった。今日はポアロに寄るよう言われてるので、帰り道はいつもと違う。必然的に、コナン達と同じ帰り道になる。
…歩美たちも同じ帰り道だっけ？あれ？
「皆帰り道こっちなんだ？」
「ううん！！今日はね、ポアロに行く約束してたんだ！！」
「ポアロ…」
鸚鵡返しすると、コナンがポアロを知らないと思ったのか教えてくれた。
「ポアロは、俺が居候してる毛利探偵事務所の下にある喫茶店なんだ」
「あ、ごめん。ポアロは知ってる。ってか、コナンが毛利探偵事務所に居候してることが初耳なんだけど…」
「…言ってなかったか？」
「言ってない」
そうだっけ？と首を傾げてるコナンを横目に哀ちゃんに話しかけられた。なんか警戒されてるのに話しかけてもらえるの嬉しい。
「降谷さん、ポアロ知ってるのね」
「え？うん。だって私の叔父さんが働いてるのポアロだし」
「…叔父さんが？」
あ、急にコナンの視線が鋭くなった。イタイイタイ刺さる刺さる。
そいえば初期の方はコナン零さんのこと疑ってたんだっけ？公安の人だって途中で気付くけど…
「ホントは私の帰り道逆なんだけど、今日はポアロに寄ってって叔父さんに言われたからこっちなんだよね」
「ってことは、Aちゃんも今日ポアロ行くの？」
「そっ」
やったぁと喜ぶ歩美。うん、可愛いね。歩美の可愛さに癒されていると、ポアロが見えてきた。一応来るの初めてだけど、零さんがいるのは知ってるから躊躇うことなくドアを開ける。
そこには、零さんの時には見せない…安室透でしか見せない笑顔を浮かべた零さんがいた。
「いらっしゃいませ！…あぁ、A」
「叔父さん！ただいま…とは違うかな」
「いいよ。おかえりA。…おや？コナンくん達もいるのか」
ひょいっと私を抱き上げる零さん。本当…この世界の大人は小学生抱き上げるの好きね…
少し呆れながら思うと、零さんがコナン達にも気づいたようで営業スマイルを浮かべた。うーん、胡散臭さは感じないけどやっぱなんか偽物感あるよね。
「こんにちわ！！安室さん！！」
「いらっしゃい、コナンくん。あぁそうだ。A、僕がお仕事終わるまでここで待っててくれるかな？今日は早く終わるんだ」
「うん、わかった。なにか頼んでもいい？」
「いいよ、僕の奢りだ」
「じゃぁオレンジジュースとハムサンド」
わかったよと言って私を下す零さん。さて、席に座るか。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 576人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「名探偵コナン」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ねるねるねるね(プロフ) - すごい好みの小説です！即お気に入りしました！更新楽しみにしてます！頑張ってください！(o^^o) (2018年5月23日 0時) (
レス) id: e6eb4025e0 (このIDを非表示/違反報告)
ココア - 面白いです!更新楽しみにしています。頑張って下さい！ (2018年5月3日 8時) (レス) id: a929515178 (このIDを非表示/違反報告)
夕夏(プロフ) - この小説大好きです！更新楽しみに待ってます！頑張ってください！ (2017年8月23日 0時) (レス) id: 063fb69e80 (このIDを非表示/違反報告)
はるき - とても面白くて一気に読んでしまいました。更新頑張ってください！ (2017年8月22日 13時) (レス) id: d7726ccc6d (このIDを非表示/違反報告)
美空 - 続きが気になります。ゆっくりでかまいませんので無理せず更新頑張ってください。楽しみにしてます！お買い物で普段とは違う降谷さんが見れてうれしいです！ (2017年8月16日 19時) (レス) id: 611dba761a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
