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給食を食べ終え昼休み。いつ来るかなとソワソワしながら小説を取り出し読み始める。この小説本当に面白い。
読み始めて約5分。誰かに小説を奪われハッと我に戻った。小説を奪った犯人を見ると...つい溜息が漏れた。
「ちょっと、年上に向かって何よその態度」
「自分の立場分かってないの?」
「仕方ないよ、まだ1年だもん」
「ガキよガキ」
言いたい放題言ってくれる。そんなガキに大人気なくつっかかってるのは誰だ。私は更に思い溜息を吐いて、口を開いた。
「そんなガキに絡んでるのはどこの誰ですか。大人気ないですよ、せーんぱい」
机に肘をついて呆れ返った表情を浮かべる。いやもう本当大人気なさすぎて溜息しか出ないよ。あー、早く少年探偵団に会いたい癒しが足りない...
私は小さくあ、と呟いて小説を指差した。
「それ、私の叔父さんの所持品なので破いたりしたら弁償ですよ。裏に値段書いてあったな...4000円だったかな?」
すごい分厚いから値段高いのも納得だわ。ちなみに前にいる先輩(笑)は驚いたように目を見開いている。...値段に驚いてるのかな?
「べ、べんしょう...?何よそれ...」
「嘘でしょ先輩」
弁償の言葉知らないの?小学三年生でその言葉知ってるか知らないか...どうだろ、曖昧な部分。この人達が特別おバカってことでいいのかな?
「弁償っていうのは他人のものを壊した場合それを買い直して返すって感じですよ。もしそれなら、4000円かかるので、もし破いたりしたら両親にまで問題が広がりますね」
ニッコリと笑顔を浮かべて小説を指差す。まぁ、零さんなら気にせず買い直す気もするけど。んー、でもやっぱり気に入ってる小説破かれたらいい気はしないよね。
「っ〜〜!!生意気言ってんじゃないわよ!!バレなければいいんじゃない!!」
逆上した先輩が小説をビリビリに破く。あーあ、やっちゃったね。本当にバレないと思ってるの?少年探偵団が...なんの行動も起こさないと思ってるの?
「あーあ、先輩。やっちゃいましたね」
「はあぁ!?なに普通にしてるのよ!?」
「いえ、弁償してもらえるしいいですよ。せーんぱい、後に先生がいることに気付かなかったんですね」
先輩4人の後には怖い顔をした先生。そしてその後には少年探偵団の皆々様方。本っ当に感謝だわ〜
「こら!!3年生が1年生の教室にいる上に、1年生をいじめるなんて何考えているの!!!ご家族にも連絡させてもらいますからね!!」
先輩絶望しきってました
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ねるねるねるね(プロフ) - すごい好みの小説です!即お気に入りしました!更新楽しみにしてます!頑張ってください!(o^^o) (2018年5月23日 0時) (レス) id: e6eb4025e0 (このIDを非表示/違反報告)
ココア - 面白いです!更新楽しみにしています。頑張って下さい! (2018年5月3日 8時) (レス) id: a929515178 (このIDを非表示/違反報告)
夕夏(プロフ) - この小説大好きです!更新楽しみに待ってます!頑張ってください! (2017年8月23日 0時) (レス) id: 063fb69e80 (このIDを非表示/違反報告)
はるき - とても面白くて一気に読んでしまいました。更新頑張ってください! (2017年8月22日 13時) (レス) id: d7726ccc6d (このIDを非表示/違反報告)
美空 - 続きが気になります。ゆっくりでかまいませんので無理せず更新頑張ってください。楽しみにしてます!お買い物で普段とは違う降谷さんが見れてうれしいです! (2017年8月16日 19時) (レス) id: 611dba761a (このIDを非表示/違反報告)
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