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私はベルモットの着ているワンピースをぎゅっと握りしめ、笑みを作った。
「何者って、どういう意味ですか？私はただの子供であって、何者と問われるほどの人間ではありませんが？」
「普通の子供はそんな返答しないわよ。名前くらいは教えてくれていいんじゃない？Kittyちゃん？」
「…知らない人に名前を教えるほど馬鹿じゃないですよ、私は。それに…」
そこで言葉を切る。この言葉を言ったらさらに怪しまれるだろう。でも…もしかしたらこの場を切り抜けることができるかもしれない。
私は俯むいていた顔を上げて、薄く笑みを浮かべた。すっと目を細めて、口元でだけ笑みを浮かべる。
「"A secret makes a woman woman"」
「…ッ！？」
「女の秘密を無理やり聞き出すのは、野暮ってもんですよ。綺麗なお姉さん」
しぃっと人差し指を口元に持っていく。ベルモットは目を見開いて、私を見ている。
ちらと横目に迷子センターが見えたので、ベルモットの腕から抜け出し地面に飛び降りる。そしてさっきの子供の笑みを浮かべて、ベルモットを見上げた。
「迷子センターまで連れてきてくれてありがとう！お姉さん！！」
「貴方…本当に何者なの…？…まぁいいわ。貴方とはまた会えそうだから今日の所は見逃してあげる。また会いましょう、My favorite kitten」
ベルモットは最後にそういうと、私に背を向けて歩いて行った。
…My favorite kitten、私のお気に入りの子猫…ね。ヤバい人に会ってしまった上に面倒くさいことになってしまった。これ、迷子センターで名前呼ばれたらばれるんじゃ…
私は迷子センターの前でしばらく待機し、2，3人が呼ばれた後で中に入った。
そして、呼んでもらう名前を「降谷(ふるたに)透」にしてもらった。透って名前だけだと徹とか他の字に変換できるし、降谷(ふるたに)なら大丈夫なはず…
きっと零さんなら、私だって気付いてくれるはず…！！
『東京都米花市米花区米花町からお越しの降谷透様。降谷A様がお待ちです。３階迷子センターまでお越しください。繰り返します…』
受付の女の人が放送を終えた後、暫く雑談をしていた。そして約２分後…
迷子センターの外から走ってくるような足音が聞え、自動ドアが開き切る前に身体を滑り込ませ私に突っ込んできたイケメン。私を抱き締めた体は凄く熱くて、息が乱れていた。
「…ッA…無事でよかった…」
「お、叔父さん…」
ここは治安が悪いから心配だったらしい。
誘拐よくあるもんな。
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ねるねるねるね(プロフ) - すごい好みの小説です！即お気に入りしました！更新楽しみにしてます！頑張ってください！(o^^o) (2018年5月23日 0時) (
レス) id: e6eb4025e0 (このIDを非表示/違反報告)
ココア - 面白いです!更新楽しみにしています。頑張って下さい！ (2018年5月3日 8時) (レス) id: a929515178 (このIDを非表示/違反報告)
夕夏(プロフ) - この小説大好きです！更新楽しみに待ってます！頑張ってください！ (2017年8月23日 0時) (レス) id: 063fb69e80 (このIDを非表示/違反報告)
はるき - とても面白くて一気に読んでしまいました。更新頑張ってください！ (2017年8月22日 13時) (レス) id: d7726ccc6d (このIDを非表示/違反報告)
美空 - 続きが気になります。ゆっくりでかまいませんので無理せず更新頑張ってください。楽しみにしてます！お買い物で普段とは違う降谷さんが見れてうれしいです！ (2017年8月16日 19時) (レス) id: 611dba761a (このIDを非表示/違反報告)
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