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私はオレンジジュースを、零さんがアイスコーヒーを頼み一息つく。
「そういえば…私には敬語じゃないんですね」
「…姪にまで敬語を使っていたらおかしいだろ」
零さんは少しだけ周りを警戒して、安全を確認してから零さんに戻った。なるほど、確かにおかしいな。でも敬語で慣れてるから少し違和感を感じる。
聞きたいことがなくなったので私も演技に入る。ぱっと笑みを浮かべてメニューを開いた。
「ねぇねぇ叔父さん!デザート頼んでいい?」
「いいよ、好きなだけ頼みな」
「やったぁ!」
疲れるなこれ。コナンくんと零さん尊敬するわ…あ、あと赤井さん。
私は飲み物を運んできた店員さんにチョコレートパフェを頼んで一口オレンジジュースを飲んだ。うん、美味しい。
前を見てみると、ニヤニヤしながらこっちを見ている零さんがいた。
「どうしたの?叔父さん」
「何でもないよ。美味しそうに飲んでるな〜と思って」
「オレンジジュース美味しいよ!!叔父さんも飲む?」
「僕はやめておくよ」
絶対高校生のくせにとか思ってんだろ畜生…
仕方ない、私はジュースが好きなんだ。だからブラックコーヒーとか飲めない。ストレートティーとかなら飲めるんだけどなぁ…
零さんと雑談しているとパフェが運ばれてきた。ヤバいめっちゃ美味しそう。でも大きい…
「…A、それ食べきれる…?」
「わ、わかんない…思ってたより大きくて…」
少し見上げる形になるほど大きいパフェが運ばれてきた。元の身体なら絶対食べきれるんだけどなぁ…
どうしようと悩んでいると、零さんが店員さんを呼んだ。どうしたんだろう…
「すいません、スプーンもう一つください」
「え、叔父さん…?」
「残したらもったいないからね。僕も少し貰うよ」
…やっぱりかっこいいなぁ…
原作で甘い物好きか苦手かとかは出てなかったと思うし…普通に食べられるのかな?
私はチョコレートソースの乗ったアイスを一口頬張る。甘くておいしい…実は少し疲れてたっていうのは本当だ。だからこの甘さが疲れを癒してくれてる感じがしてほぅと息を吐いた。
「…本当に美味しそうに食べるね」
「だって美味しいんだもん…あ、叔父さん!はい、あーん!」
零さんの困る顔がみたくて一口分のアイスをスプーンに乗せて零さんの口元に持っていく。どうだ?とニヤリと笑みを浮かべると、零さんは躊躇うことなく口を開いた。
え…
「ん、美味しい」
そう言ってにやりと笑う。
…私の負けです
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ねるねるねるね(プロフ) - すごい好みの小説です!即お気に入りしました!更新楽しみにしてます!頑張ってください!(o^^o) (2018年5月23日 0時) (レス) id: e6eb4025e0 (このIDを非表示/違反報告)
ココア - 面白いです!更新楽しみにしています。頑張って下さい! (2018年5月3日 8時) (レス) id: a929515178 (このIDを非表示/違反報告)
夕夏(プロフ) - この小説大好きです!更新楽しみに待ってます!頑張ってください! (2017年8月23日 0時) (レス) id: 063fb69e80 (このIDを非表示/違反報告)
はるき - とても面白くて一気に読んでしまいました。更新頑張ってください! (2017年8月22日 13時) (レス) id: d7726ccc6d (このIDを非表示/違反報告)
美空 - 続きが気になります。ゆっくりでかまいませんので無理せず更新頑張ってください。楽しみにしてます!お買い物で普段とは違う降谷さんが見れてうれしいです! (2017年8月16日 19時) (レス) id: 611dba761a (このIDを非表示/違反報告)
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